コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第112回
Brysselkex(ブリィッセルケックス)

スウェーデンのお菓子には人の名前や国・都市の名前がついたものがいくつかあります。
今回ご紹介するクッキー「Brysselkex(ブリィッセルケックス)」は、「ブリュッセルクッキー」つまりブリュッセル風のクッキーという名前がついていますが、果たしてベルギーの首都ブリュッセルにこのクッキーは存在するのでしょうか?

名前の由来は不明ですが、1930年代にはすでにフィーカのお菓子として登場していたそうです。小麦粉とバター、砂糖で構成される基本のクッキー生地 「Smördeg(バタードウ)」を用いたクラシックなレシピで、「おばあちゃんのフィーカのお菓子」と呼ばれています。フィーカに人を招いた時、最低7種類のお菓子を出さないと恥ずかしいといわれていた昔、作り置きができて保存の効くこのクッキーは欠かせないアイテムだったのでしょう。

バタードウは、ナッツやカカオを混ぜたり、形を変えればたくさんのバリエーションが楽しめるオールマイティな生地なので、覚えておくととても便利です。

ブリィッセルケックスは、ピンク色の砂糖でクッキーの縁が覆われているのが特徴で、ブラウン系のクッキーの中でも一際目を引く可愛らしいクッキーです。
今回は、少しアレンジしてドライフルーツ、ドライベリーとエディブルフラワーで華やかに仕上げました。

[材料]25~30個分

薄力粉 150g
きび砂糖 50g
バター 100g *冷蔵庫で冷やしたもの
バニラエクストラクト 小さじ1 *ない場合はバニラエッセンス数滴で代用

【縁のデコレーション】
ドライラズベリーの粉 適量
ドライマンゴーの粉 適量
カラーシュガー 適量 

【トッピング】
卵白 1/2個分
粉砂糖 少々
エディブルフラワー 適量

準備 オーブンを170度に予熱しておく。

作り方

1.
冷蔵庫からバターを取り出し、ダイス状にカットする。
2.
全ての材料をボウルに入れ、指先で潰すように素早く混ぜるかブレンダー(電動泡立て器)で混ぜ合わせる。
3.
ひとつにまとまったら、台の上に取り出して直径3~4cmの円柱に整える。
4.
大きめのバットか、ラップを敷いた台の上にドライラズベリーの粉やドライマンゴーの粉、またはカラーシュガーを広げ、③を転がすようにしてデコレーションする。
5.
ラップで覆って30分ほど冷蔵庫で冷やす。
6.
⑤を1cmの厚みにカットする。
7.
クッキングシートを敷いた天板に並べてオーブンで10~12分焼く。
*焼きすぎると砂糖やドライフルーツパウダーが焦げてしまうので注意! オーブンによって焼き上がりが違ってくるので、焦げ目がつかないよう気を付けてください。
8.
小さめのボウルに卵白と粉砂糖少々を入れて混ぜ合わせる。
9.
焼き上がったクッキーを少し冷ましてから、⑧の卵白をハケで塗り、エディブルフラワーを飾ったら、160度のオーブンで2~3分焼く。

*デコレーションするカラーシュガーは、グラニュー糖に食用色素を数滴加えて混ぜるだけで手作りできます。
手作りカラーシュガーで色のコンビネーションを楽しんでみてください。
また、フリーズドライのいちごの粉(赤)やポピーシード(黒)などを使うと味の変化も楽しめます。

*可愛いエディブルフラワーでデコレーションしたクッキーはお土産にも喜ばれます!

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイザー)
奈良県出身。パレットクラブイラストスクール1期生。
デザイン事務所勤務を経てフリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。
1995年より通算13年間スウェーデンに在住、2013年に帰国。
帰国後はスウェーデン料理のケータリング事業を始める。
Fika(スウェーデンのコーヒータイム)のワークショップをとおして北欧文化を発信中。
https://www.riekomise.com/
https://www.instagram.com/spisen_jp/