コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第113回
Äppelmos(エッペルムース)

スウェーデンで最も人気のあるフルーツといえば、リンゴとバナナ。
この2つはお料理にもよく使われていますが、バナナを使ったお菓子類は意外と少なく、それに比べると、リンゴを使ったケーキやお菓子は数限りなくあります。

スウェーデンでは庭にリンゴの木を植えている家が多く、秋には食べきれないほど実ります。たくさん採れたリンゴで毎日ケーキやお菓子を作ったり、ご近所や友人にお裾分けをしたり…それでも食べきれない分は「エッペルムース」にして保存します。
「エッペルムース」とは、リンゴを煮込んで作る、リンゴジャムよりも少し柔らかいピューレ状のもの。朝食のシリアルに混ぜて食べるのが定番ですが、ハムやお肉のソースなどにも使います。
煮るときにシナモンスティックを入れるのが一般的ですが、お肉のソースにするときはブイヨンや塩コショウで味付けすることもあるんですよ。

今回は、甘く仕上げたシリアル用と、お肉に合わせるソース用の2種類のエッペルムースのレシピをご紹介します。
最近は、珍しい種類のリンゴも見かけるようになりましたね。ちょうどグラニースミスという酸味のあるリンゴを見つけたので、それを使ってエッペルムースを作ってみました!
甘酸っぱい味は豚肉やチキンによく合うので、今回はポークソテーのソースにしてみました。

材料

エッペルムースA (シリアル用) 小ぶりの瓶1個分
リンゴ 小さめのもの2個(皮をむいて170~180g程度) 
水 大さじ2
グラニュー糖 大さじ2
レモン汁 小さじ2
シナモンスティック 1/2本 *ない時はシナモンパウダー小さじ1/2を最後に混ぜる。

エッペルムースB (お肉のソース用) 3~4人分
リンゴ 1と1/2個(125~130g)
白ワイン 大さじ2
ブイヨン 少々
蜂蜜 大さじ1
ベイリーフ 1枚
塩 2つまみ
コショウ 少々

エッペルムースA (シリアル用)作り方

1.
リンゴを1/4にカットして芯を取り、皮をむいてから薄切りにする。
2.
鍋に①のリンゴ、グラニュー糖、レモン汁、シナモンスティックをいれて蓋をし、中火でリンゴが透明になるまで煮る。
3.
少し冷めてからシナモンスティックを取り出して、鍋の中でハンドブレンダーでピューレ状にする。

*途中で水分がなくなってきたら、焦げ付かないよう少量の水を加えてください。

エッペルムースB (お肉のソース用)作り方

1.
リンゴを1/4にカットして芯を取り、皮をむいてから薄切りにする。
2.
鍋に①のリンゴ、白ワイン、ブイヨン、蜂蜜、ベイリーフを入れて蓋をして中火でリンゴが透明になるまで煮る。
3.
少し冷めてからベイリーフを取り出して、鍋の中でハンドブレンダーでピューレ状にし、塩とコショウで味を整える。

*途中で水分がなくなってきたら、焦げ付かないよう少量の水か白ワインを加えてください。

*エッペルムースAを使うと、手軽にBのソースも作れます。鍋にエッペルムースAを入れ、白ワイン、ブイヨン、ベイリーフを加えて火にかけて少し煮てから塩コショウで味付けをすれば、Bのソースが出来上がります。
*トーストしたパンにバターとエッペルムースを塗れば、素敵な朝食に!
*可愛い容器にいれてラッピングをしたら、お友達へのプレゼントにもなりますね!

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

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見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイザー)
奈良県出身。パレットクラブイラストスクール1期生。
デザイン事務所勤務を経てフリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。
1995年より通算13年間スウェーデンに在住、2013年に帰国。
帰国後はスウェーデン料理のケータリング事業を始める。
Fika(スウェーデンのコーヒータイム)のワークショップをとおして北欧文化を発信中。
https://www.riekomise.com/
https://www.instagram.com/spisen_jp/