コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第108回
Solbullar(ソールブッラル)おひさまパン

太陽の光が眩しい季節になりましたね。
長い冬を過ごす北欧の人たちにとって、太陽は特別な存在です。
暗い冬の間、太陽を待ち焦がれる気持ちから生まれたのでは…と思ってしまうのが、今回ご紹介する「Solbullar(おひさまパン)」。丸いパンの真ん中にのっている黄色いバニラクリームは、まさに輝く太陽そのものです。
日本では太陽が赤く描かれることが多いのですが、なぜか西洋の国々では太陽は黄色く描かれます。同じ太陽を見ているはずなのに、捉え方に違いがあるって面白いですね。

Solbullar(おひさまパン)の味は日本のクリームパンに似ていますが、スウェーデンではお馴染みのカルダモンが入った生地にバニラクリームを絞り出して焼く、クラッシックな菓子パンです。
今回は少しアレンジして、バニラクリームの変わりにレモン果汁とゼストを混ぜた爽やかなクリームを組み合わせました。

焼き上がったSolbullar(おひさまパン)を見た途端、初夏のピクニックに出かけたくなりました!
太陽の下で Ska vi fika(お茶しませんか)?

[材料] 14~16個分

(生地)
牛乳 250ml
インスタントドライイースト(サフ・ゴールド) 8g
カルダモンパウダー 小さじ1
てん菜糖 60g
強力粉 350g
バター(室温にしておく) 75g
塩 小さじ1/2

(卵液)
全卵 1/2個

(レモンクリーム)
レモンゼスト 1個分
レモン果汁 1/2個分
卵黄 1個分
全卵 1/2個
グラニュー糖 50g
コーンスターチ 大さじ1/2
バター 25g

(仕上げ用)
溶かしバター 少々
グラニュー糖 50g程度

作り方

1.
*生地を作る-1
ボウルに人肌に温めた牛乳を入れ、インスタントドライイーストを溶かす。
2.
①にてん菜糖、カルダモンを入れ溶けるまで混ぜてから、打ち粉の分を少し残して残りの強力粉、塩、バターを少しずつ入れてよく混ぜ、25分程度捏ねる。
3.
湿った布巾を被せて暖かい場所におくか、オーブンの発酵メニューで2倍になるくらいまで一次発酵させる(45分程度)。
4.
*一次発酵している間にレモンクリームを作る。
レモンはタワシなどで表面をよく洗い、キッチンペーパーでふいてから、皮の部分をゼスター(おろし器)でおろし、レモン汁と一緒に鍋に入れる。卵黄、全卵、グラニュー糖、コーンスターチを加えてトロミが出るまでかき混ぜながら火を通す。最後にバターを入れてよく混ぜ合わせる。
5.
クリームが冷めたら、絞り袋にいれる。
6.
*生地を作る-2
オーブンを220~230℃に予熱する。
7.
一次発酵が終わった生地を台の上で14~15等分に分け(約55~60g)、手で押さえながら、綺麗な球形に丸める。
8.
天板にクッキングシートを敷き、間隔を空けて並べたら、2倍の大きさに膨れるまで35分程度二次発酵させる。
9.
二次発酵が終わったら、麺棒などで中央に窪みをつけ、⑤のレモンクリームを絞り出し、全卵を溶いた卵液を生地にぬる。
10.
オーブンにいれ、15分程度(焦げ目が少しつくくらい)焼く。

*サーブする前に刷毛で溶かしバターを塗って、グラニュー糖をまぶす。
*レモンクリームではなく、本来のバニラクリームで作ると、オリジナルのちょっと懐かしい味が楽しめます。
*お気に入りのジャムを絞って作ってもいいですね! 

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by Sweden House
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見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
奈良県出身。パレットクラブイラストスクール1期生。
デザイン事務所勤務を経てフリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。
1995年より通算13年間スウェーデンに在住、2013年に帰国。
帰国後はスウェーデン料理のケータリング事業を始める。
Fika(スウェーデンのコーヒータイム)のワークショップをとおして北欧文化を発信中。
https://www.riekomise.com/
https://www.instagram.com/spisen_jp/