コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第121回
Tunnbrödsrulle(トゥンブローズルッレ) 薄焼きパンのロールサンド


「トゥンブロード」とは「薄いパン」という意味で、小麦粉とライ麦粉を混ぜた生地を文字通り薄く伸ばして石窯で焼いた北部地方のパンのこと。そのパンに具材を巻き込んで作ったロールサンドを「トゥンブローズルッレ」と言います。
トゥンブロードにはトルティーヤのように柔らかいタイプと、乾燥して硬いクリスプブレッドの2種類があり、第62回「Tunnbröd(トゥンブロード) 薄焼きパン」では同じ柔らかいタイプのトゥンブロードを使ったフィンガーフードを紹介しています。中に入れる材料を変えるだけで、何通りも楽しめる「トゥンブローズルッレ」は、スウェーデンのストリートフードの代表とも言えます。

ソーセージとマッシュポテトを巻いたトゥンブローズルッレが誕生したのは1960年代で、スウェーデン特有のものとして世界のストリートフードの番組でも取り上げられたそうです。

最近は日本のIKEAでもトゥンブロードが販売されていて、店内のレストランで人気メニューのひとつになっているとか。
トゥンブロードが手に入らない方は、第62回のレシピを参考に自家製のトゥンブロードを焼いてみてくださいね。

今回は、生地にレッドビーツを練りこんで焼いたピンク色のトゥンブロードを使い、ベーシックなソーセージバージョンと、鯖の燻製を使った私流のアレンジレシピをご紹介します。

魚のフライやサラダチキンなど好きな材料を使って、オリジナルのトゥンブローズルッレを作ってみてくださいね。
中に入れる野菜は色味を考えてカラフルにするのがポイントです!

IKEAのサイト
https://www.ikea.com/jp/ja/stores/restaurant/vegetable-hot-dog-tunnbroed-pubc62e2430

材料

燻製鯖のトゥンブローズルッレ 4本分
トゥンブロード 4枚
燻製鯖 1枚
サニーレタスやケールなどの葉野菜 4~8枚
紫キャベツの千切り 1/4個分程度
人参の千切り 1/4本程度
かいわれ菜やスプラウト等 適量
パプリカの千切り 1/6個程度
 
バター 適量
マヨネーズと粒マスタードを混ぜたソース 適量

ソーセージとマッシュポテトのトゥンブローズルッレ 4本分
トゥンブロード 4枚
ソーセージ(長めのもの) 4本(短い場合は8本)
マッシュポテトの粉(FELIX社製を使用) 50g
水 150ml
紫キャベツの千切り 2枚
ルッコラ 2株程度

マスタード 適量
ケチャップ 適量
フライドオニオン 適量

燻製鯖のトゥンブローズルッレ作り方

1.
トゥンブロードにバターを塗ってお好みの葉野菜を敷く。
2.
スプラウト、紫キャベツ、人参、パプリカの千切りなど好きな材料を重ねていく。
3.
燻製の鯖を(適当な大きさに)手で裂いて②に乗せる。
4.
マヨネーズと粒マスタードを混ぜたソースをかけて、具材を包み込むようにトゥンブロードの両端から巻き込む。

ソーセージとマッシュポテトのトゥンブローズルッレ作り方

1.
紫キャベツの千切りに軽く塩をして5分ほど置いてから水分を絞り、甘酢(すし酢でも良い)に漬けておく。
2.
鍋に水150mlを入れて沸騰したら火を止め、マッシュポテトの粉を振り入れ、しっかり混ぜ合わせてマッシュポテトを作る。
3.
トゥンブロードを広げた上にマッシュポテトを敷き、その上にフライパンで焼いた(グリルしても良い)ソーセージ、野菜類をのせる。
4.
ソーセージの上にケチャップとマスタード、マヨネーズなどのソースを絞り出して、お好みでフライドオニオンをトッピングし、具材を包み込むようにトゥンブロードの両端から巻き込む。

*スウェーデンの定番トゥンブロードは、ソーセージとマッシュポテトの他に甘海老のサラダも入っているユニークな組み合わせ。なんとこれが一番人気なんです!
具材を数種類用意して、それぞれ自由に巻いて食べる手巻き風のロールサンドでピクニックするのもいいですね。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

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見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター)
奈良県出身。パレットクラブイラストスクール1期生。
デザイン事務所勤務を経てフリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。
1995年より通算13年間スウェーデンに在住、2013年に帰国。
帰国後はスウェーデン料理のケータリング事業を始める。
Fika(スウェーデンのコーヒータイム)のワークショップをとおして北欧文化を発信中。
https://www.riekomise.com/
https://www.instagram.com/spisen_jp/
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