コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第71回
Sockerkaka (ソッケルカーカ)
Fika のお菓子

ソッケルカーカ

日本ではスポンジケーキと言えばデコレーションケーキの土台として使われることが多く、そのままの状態で食べることは少ないですね。スウェーデンでは焼きたてのスポンジケーキは「sockerkaka(ソッケルカーカ)」と呼ばれ、フィーカのお菓子としてよく出される定番のケーキです。
卵、バター、砂糖、牛乳でつくるこのケーキは、基本中の基本!
ココアパウダーやスパイス、またフルーツやベリー類を加えて焼くことで、バリエーションは数えきれないほど膨らみ、焼き型は、集めるのが楽しみになるくらい豊富に揃っています。
バターをたっぷり入れれば、しっとりとしたカステラのようになり、私は砂糖の代わりにはちみつを使ってアレンジを楽しんでいます。
日本の「カステラ」は、もともと中世ヨーロッパのカスティーリャ王国で生まれたお菓子だそうです。これが世界中に広まって、スウェーデンでは「ソッケルカーカ」になったのかもしれませんね。
「Socker(ソッケル)」とは「砂糖」、「kaka(カーカ)」は「ケーキ」のことを言いますが、「カーカ」には2種類あって、硬く焼くクッキー類と、もうひとつは生クリームやバタークリームなどでデコレーションをしない焼きっぱなしのケーキのことを表します。以前紹介した「ミュークペッパルカーカ」や「エッペルカーカ(アップルケーキ)」などがその代表です。
スウェーデンでは夏にベリーが豊富に採れるので、生地にベリーを入れて焼いたり、焼きたてのケーキに添えて食べます。また秋にはリンゴや梨を入れて焼き、バニラソースやアイスクリームと一緒に食べます。
こんな風に簡単に焼ける「ソッケルカーカ」にちょっと手を加えるのが、スウェーデン流Lagom(ラゴム)なフィーカの楽しみ方です。

☆「ソッケルカーカ」のバリエーションはこちらをご覧ください。
・第44回:ミュークペッパルカーカ
・第61回:ティーゲルカーカ

今回は、少しアレンジを加えたオレンジ風味のソッケルカーカのレシピをご紹介します!
最近はスーパーでも普通に見かけるようになった「エディブルフラワー」と粉砂糖で可愛くデコレーションしてみましょう!

材料

24cmのケーキ型または2リットルの容量の焼き型 1台
・卵・・・3個
・三温糖・・・250g
・薄力粉・・・170g
・ベーキングパウダー・・・小さじ2
・牛乳・・・150ml
・バター・・・50g
・無農薬オレンジ・・・1個分 ※ゼスト(色のついた表皮の部分)と絞り汁
・パン粉・・・少々

(トッピング)
・粉砂糖・・・適量
・エディブルフラワー・・・適量

ソッケルカーカ

作り方

1.
焼き型にバターを塗って、細かくしたパン粉(小麦粉でも良い)をはたいておく。
2.
オーブンを170度に設定し、予熱する。
3.
オレンジを綺麗に洗い、チーズおろし等で皮の部分をすりおろしてゼストを作り、果汁は絞っておく。
4.
薄力粉とベーキングパウダーをよく混ぜ合わせ、ザルなどでふるう。
5.
牛乳を温め、バターを入れて溶かす。
6.
卵と三温糖をボウルに入れて、ふわっとするまでよく泡立てたら、④の粉類とオレンジゼストを入れてさっくり混ぜ合わせる。
7.
最後に④の牛乳とバターを入れて気泡を潰さないように混ぜ合わせたら、①の焼き型に流し入れて、170度のオーブンの下段で35~40分程度焼く。
8.
焼きあがったら粗熱をとり、型から外して温かいうちにオレンジの絞り汁をまわしかける。

*アイシングをかけたり、ホイップクリームと季節のフルーツやベリーを添えるとさらに美味しくいただけます。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。
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