コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。
今回のコラムでご紹介するのは、「靴屋の箱」というユニークな名前のついた料理です。Skomakar(スコーマーカル)とは「靴屋」のこと、låda(ローダ)は「箱」を意味するスウェーデン語です。さて、いったいどんな料理なのでしょうか?
スウェーデンの料理やお菓子にはレシピを考案した人の名前にちなんで名づけられたものが多いなか、どうやらこの「Skomakarlåda (スコーマーカルローダ)」はステーキした薄い肉が靴底に似ているところから名づけられたのだとか。名前を聞く限り、あまり食欲をそそるものではないのですが…実は長い間スウェーデンの家庭で愛され続けてきた、シンプルでおいしい伝統的な家庭料理のひとつです。
少し前のスウェーデンでは、家庭料理にペッパー以外のスパイスはあまり使われませんでした。肉とポテトにベーコン、玉ねぎという、古くから親しまれてきた食材とブラックペッパーで作る「スコーマーカルローダ」は、まさにクラシックなスウェーデン料理。それゆえ根強い人気は今も変わらないのでしょう。
薄切りの肩肉やもも肉で作られることから、「安上がりの肉料理」と比喩された「スコーマーカルローダ」ですが、最近はバリエーションも増え、ヒレ肉を使った豪華なレシピまで見かけるようになりました。
今回はノーベル賞晩餐会のメインシェフを務めた人気シェフのレシピを基に、あくまでリーズナブルな材料を使った家庭料理であるという視点で作ってみました。スウェーデンの家庭の味をぜひお試しください!
ステーキ用ランプ肉 2枚 (1枚100~150g程度) *他の部位の肉でも可
ブロックベーコン 100g
長ネギ 1/2~1本
塩、ブラックペッパー 適量
バター 大さじ1程度
【ワインソース】
玉ねぎ 1/2個
フレッシュタイム 2房
赤ワイン 100ml
水 150ml
ビーフブイヨン 1個(水150mlに対して指示のある分量で)
醤油 少々
蜂蜜 少々
コーンスターチ 大さじ1程度(お好みで硬さにより調整してください)
*片栗粉で代用も可。片栗粉は同量の水で溶いてから使用してください。
【マッシュポテト】
マッシュポテトの粉末(FELIX社製を使用) 100ml
水 350ml
バター 大さじ1
生クリーム 50ml *牛乳で代用可
塩、コショウ 適量
【飾り】
フレッシュタイム 2房
(準備)
*ステーキ用の肉に塩とブラックペッパーを振りかけ、室温でしばらく置いておく。
*長ネギは縦半分に切り目をいれてから1.5cmくらいの大きさにカットし、ブロックベーコンは1cmのサイコロ状にカットする。
*マッシュポテトが冷めてしまった時は水か牛乳を加えて温め直すとよい。
スウェーデンでは、もったりと硬めのものよりは、少し緩めのピューレに近い柔らかめのマッシュポテトが主流です。
*日本でも販売されているFELIXのマッシュポテトはスウェーデンのジャガイモを使ってつくってあるので、味も申し分なくおすすめです!もちろんインスタントではなく、ジャガイモを茹でてホームメイドのマッシュポテトを作るのもよいですね。
*お手軽なサイコロステーキや焼き肉用の肉を数枚使ってもよいですし、もちろんゴージャスにヒレ肉やサーロインを使ったご馳走の一皿にしてもよいですね。