コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第127回
Potatiscroquetter(ポターティスクロケッテル) ポテトコロッケ


日本ではお惣菜の代表でお馴染みのポテトコロッケ。もともとはクロケットと呼ばれるフランス発祥のお料理で、肉や野菜をベシャメルソースで煮込んだものに衣をつけて揚げたものです。フランス料理では前菜として出されていたものですが、クロケットが日本に伝わった当時、乳製品の入手が難しかったことから、ベシャメルソースをポテトに変えて作ったのがポテトコロッケの始まりだそうです。
調べてみたところ、乳製品が豊富なスウェーデンも、なんとクロケットの具材はジャガイモという日本との意外な共通点がありました。ただスウェーデンでは肉や魚料理の添え物として出されることが多く、形も味付けも日本のコロッケとは少し異なります。
そして、具材のジャガイモに加えるのは生クリームやハーブ類で、味付けには色々な種類があります。スウェーデンでは小さなボールの形で作るのが一般的で、オーブンで温めるだけで食べられる冷凍食品としても販売されています。

今回はスウェーデン風にコロコロのボール型のコロッケを作ってみました。
デコレーションを素敵にアレンジすると、年末年始のパーティーのおつまみとしても活躍しそうです。白ワインやスパークリングワインなどにぴったりなポターティスクロケッテルは、具の材料やソースをアレンジするとさらに幅広く使えますので、ぜひ挑戦してみてください!

[材料]

ジャガイモ 500g(4~5個)
卵 1個
生クリーム 大さじ3 *牛乳でも可
薄力粉 大さじ2と1/2
粉チーズ(パルメザン) 100g *グラナパダーノでも代用可
レモンの皮のゼスト 小さじ1
ディル 1~2枝
ホワイトペッパー 適量 *お好みでブラックペッパーやピンクペッパーでも良い
塩 小さじ1

(衣)
薄力粉 100g程度
溶き卵 1個分
パン粉 1カップ(200ml)
 
揚げ油 500ml程度

(ソース)
マヨネーズ 大さじ3
レモン汁 1/2個分
パプリカパウダー 適量 *タバスコを入れても良い

〈準備〉
・薄力粉はザルなどでふるっておく。
・ディルの葉を細かくカットする。
・衣の材料の薄力粉、溶き卵(小さめのボウルがおすすめ)、パン粉をそれぞれバットや容器にいれておく。

作り方

1.
ジャガイモは皮を剥いて6~8等分にカットする。
2.
鍋にカットしたジャガイモとジャガイモが少しかぶるくらいの水を加え、分量の塩を加えて火にかける。ジャガイモが柔らかくなるまで10~15分茹でる。(ジャガイモの種類やカットする大きさにもよるので、串をさして確かめてください。)
3.
ジャガイモが茹で上がったら水を切り、マッシャーなどで潰して生クリーム、薄力粉、卵、粉チーズ、レモンの皮のゼスト、ディルの葉、ホワイトペッパーを加えよく混ぜ合わせる。
4.
手に油をつけて③のジャガイモの具を1個25g前後のボール状に丸める。
5.
丸めたポテトの具を、薄力粉→溶き卵→パン粉の順につける。
6.
170~180℃の油で1~2分程度揚げる。衣がキツネ色になったら引き上げて、網の上で油を切る。
*一度にたくさん入れると温度が下がり破裂する可能性があります。鍋の大きさにもよりますが、5~6個ずつ入れるとよい。
7.
マヨネーズにレモン汁とパプリカパウダーを加えてソースを作る。
8.
今回はケールの葉の上にソースを敷いてからポターティスクロケッテルをのせて、キャビアとディルで飾りました。

*ポークステーキや魚のムニエルに添えて一皿にサーブすればディナーの完成です。
*エディブルフラワーを添えればエレガントな一品になりそうです!お好きな材料でアレンジしてみてくださいね。

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by Sweden House
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見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター)
奈良県出身。パレットクラブイラストスクール1期生。
デザイン事務所勤務を経てフリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。
1995年より通算13年間スウェーデンに在住、2013年に帰国。
帰国後はスウェーデン料理のケータリング事業を始める。
Fika(スウェーデンのコーヒータイム)のワークショップをとおして北欧文化を発信中。
https://www.riekomise.com/
https://www.instagram.com/spisen_jp/
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