コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第81回
Kålpudding(コールプディング)
スウェーデン風キャベツと挽き肉の重ね焼き


「Husmanskost (フースマンスコスト)」とはスウェーデン語で「家庭料理」を意味する言葉。
お馴染みの「スウェーデン風ミートボール」はその代表ですが、今回ご紹介する「Kålpudding(コールプディング)」も、伝統的な家庭料理のひとつです。
Kål(コール)=キャベツ、pudding(プッディング)=型に入れてオーブンで焼く料理のことを言い、キャベツと挽き肉を交互に重ね、型に詰めてオーブンで焼くので、その形から「kållådan(コールローダン)」=キャベツの箱とも呼ばれます。
使用するスパイスや仕上がりの形で違った料理に変化する挽き肉料理は、お手頃で普段の食卓にぴったりだからなのでしょうか、スウェーデンには挽き肉を使った料理がたくさんあります。
コールプディングは、味付けに甘いシロップとお醤油を使うところが特徴で、スウェーデン風ロールキャベツにも似ていますが、成形する手間が省ける分、より一層簡単な料理です。
スウェーデンの最近のレシピでは、日本のキャベツに似ていて先の細い「とんがりキャベツ」や、「サボイコール」という葉が縮れたキャベツで作るのが一般的です。
日本でも、サボイキャベツやブラックキャベツ、ケールなど、キャベツの種類が増えてきたので、何種類かをミックスして作るのもいいですね。
大量のキャベツを消費できるよい機会です。キャベツがたくさんある時には、是非お試しください!

スウェーデンのキャベツについてはこちらでも紹介しています。
https://mjuk.swedenhouse.co.jp/recipe/recipe_1705/

<材料>4~6人分  21cm x 19cmの耐熱容器 1台分

・キャベツ 800g程度 
・挽き肉(合挽) 600g
・玉ねぎ  大1個 
・バター 大さじ1(炒め用と耐熱皿に塗る分)
・牛乳 200ml
・卵 2個
・パセリのみじん切り 大さじ2
a 醤油 大さじ4
a シロップ 大さじ1.5 (三温糖 大さじ2で代用可)
a グラスドビアン 1袋(20g)(ビーフブイヨンや固形コンソメ1個で代用可)
a 塩 小さじ1
a ブラックペッパー(できれば粗挽き)  小さじ 1/2
・バター 大さじ2(溶かしておく)
(ソース)
・生クリーム 100ml
・塩 適量
・ホワイトペッパー 適量
(トッピング)
・リンゴンベリーの生ジャム 適量
・茹でたジャガイモ 適量

作り方

1.
キャベツは半分に切り、小さじ1(分量外)の塩を入れたお湯で10~15分茹でて、ざるに取り水気を切る。
2.
①のキャベツが少し冷めたら、硬い芯の部分を切り除き、表の葉を破れないように剥がす。葉の中央の分厚い芯は切り取り、粗いみじん切りにする。
3.
玉ねぎをみじん切りにして、バターを溶かしたフライパンで炒める。しんなりしてきたら②のキャベツの芯のみじん切りも加えてさらに炒め、塩とブラックペッパー少々(分量外)で味付けして、冷ましておく。
4.
挽き肉を大きめのボウルに入れて、卵、牛乳、③、パセリのみじん切り、aの調味料(醤油、シロップ、グラスドビアン、塩、ブラックペッパー)を加えてよくこねる。
5.
オーブンを200度に予熱する。
6.
フライパンにバター(分量外)を溶かして②のキャベツを炒める。
7.
耐熱皿にバターを塗って、一番下に⑥のキャベツを敷き、その上に④のひき肉の1/3を敷きつめたら、さらに⑥のキャベツ、④のひき肉の1/3…とラザニアを作る要領で重ねていき、最後はキャベツで表面を覆って、刷毛で溶かしバターをぬる。
8.
⑦をオーブンに入れて40~45分焼く。
9.
焼き上がったら、底にたまった水分を鍋に移し、生クリームをいれて火にかけ、とろみが出るまで煮詰める。味をみて足りなかったら塩、醤油、ブラックペッパーで味を整えてソースを作る。
10.
焼き上がったコールプディングを切り分けて皿に盛り、ソースをかけます。リンゴンベリーの生ジャムを添えて、茹でたジャガイモと一緒にいただきます。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。