コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第105回
Rödbetskaka (ロードベーツカーカ) レッドビーツのケーキ


地球の北の端に位置するスウェーデンでは、植物が育たない冬は、秋に収穫した根菜類を保管してしのいでいたそうですが、現在は豊富に輸入されるようになり、日本に負けないくらい様々な種類の野菜が店頭に並んでいます。
そんな過去の習慣もあってか、根菜類は特に豊富で、日本では見かけないようなものも多く、スウェーデンに住み始めた頃は、初めて出会う顔ぶれにワクワクしました。
ここ数年、日本でも人気が上昇しているレッドビーツ(rödbetor)は、スウェーデンでは、じゃがいも、人参に次いでよく使われる根菜類です。
イケアでお馴染みの「酢漬けのレッドビーツ」は、ミートボールなどの付け合わせとして食卓によく登場する代表的な保存食。夏に出始める小ぶりのレッドビーツは、オーブンで焼いて食べるのが一番人気の調理法です。また、ほんのり甘い味と特徴的な鮮やかな色から、お菓子作りにも活用されているんですよ。

今回は、生のレッドビーツを使って焼いたケーキに、レッドビーツの絞り汁を混ぜたフロスティングでデコレーションし、とっても可愛いケーキ(kaka)に仕上げました!

[材料] ∅18cmの焼き型 1台分

a)薄力粉  100g
a)ベーキングパウダー  小さじ1と1/2
a)シナモンパウダー   小さじ1
a)カルダモンパウダー  小さじ1
a)塩  小さじ1/3
卵  2個
きび砂糖 65g
レッドビーツ  150g
米油 50ml  *サラダ油で代用可

【フロスティング】
レッドビーツのおろし汁 大さじ2~3
クリームチーズ 150g
バター  20g
粉砂糖 50g
バニラシュガー 小さじ2 (バニラエッセンス 数滴 or バニラエクストラクト小さじ1)

【準備】
・焼き型に油をぬり、クッキングシートを型に敷く。 
・オーブンを200℃に予熱しておく。

作り方

1.
a)の材料を混ぜ合わせる。
2.
レッドビーツを粗めのおろし器(チーズおろしなど)でおろしておく。
3.
ボウルに卵ときび砂糖を入れて、もったりとして白っぽくなるまでハンドミキサーで泡立てる。
4.
③に①の粉類をザルなどで振るいながら加え、ヘラで底からすくうようにしてさっくりと混ぜ合わせる。
5.
④に②を加えて、塊がなくなるまでヘラで切るように混ぜ合わせる。
6.
焼き型に生地を流し入れたら、台の上に数回落として空気を抜く。
7.
オーブンの中段で35~40分焼く。
8.
焼いている間にフロスティングを作る。クリームチーズ、バター、粉砂糖、バニラシュガーをハンドミキサーでなめらかになるまで混ぜ合わせてから、好みの色になるよう、レッドビーツの汁を少しずつ加え、調整しながらヘラで混ぜ合わせる。
9.
生地が焼き上がったら、粗熱をとって型から外し、網の上でしっかりと冷ます。
10.
パレットナイフ等を使って⑧のフロスティングを塗る。口金をセットした絞り袋に入れて、絞り出してもよい。

*斜めに切り込みが入った形の「サントノーレ口金」の15号を使用して、ケーキの周りに縦に絞り出しています。
*中心には、茎を短くカットしてアルミホイルでカバーしたラナンキュラスの花を1輪飾りました。エディブルフラワーを散らしても可愛く仕上がりますね!

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
奈良県出身。パレットクラブイラストスクール1期生。
デザイン事務所勤務を経てフリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。
1995年より通算13年間スウェーデンに在住、2013年に帰国。
帰国後はスウェーデン料理のケータリング事業を始める。
Fika(スウェーデンのコーヒータイム)のワークショップをとおして北欧文化を発信中。
https://www.riekomise.com/
https://www.instagram.com/spisen_jp/
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