コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第94回
Semmelkladdkaka (センメルクラッドカーカ)

スウェーデンでは、年が明けると早くも春を告げるお菓子「Semla(セムラ)」の話題が飛び交い、店頭にセムラが並び始めます。
ご存知の方も多いと思いますが、セムラは、スウェーデンでとても人気のある、この季節限定の菓子パン。ここ数年は、セムラバーガーやセムラスムージーなど、奇をてらった斬新なスタイルのセムラが登場したり、人気No.1になったお店には長い行列ができるほど、毎年話題が尽きません。
スウェーデンの人にとってセムラは、待ち遠しい春と同じくらい特別なお菓子です。

日本では、2021年からセムラに似たイタリアの菓子パン「マリトッツォ」が話題になり、あちらこちらでみかけますが、それに比べるとセムラはまだまだ馴染みが薄いようで残念です。今後、セムラの知名度がもっと上がると嬉しいですね。

そこで今回はセムラの知名度アップを願い、パンを焼くのはちょっとハードルが高い…と思われる方にもおすすめの、Semmelkladdkaka(センメルクラッドカーカ)「セムラベトベトケーキ」をご紹介します。
名前のとおり、スウェーデン風チョコレートケーキ「クラッドカーカ」と「セムラ」が合体したもので、簡単にセムラの味が楽しめて、ちょっと不思議な食感を持つ、とても美味しいケーキです。是非お試しを!!!

[材料]21cmのケーキ型 1台(8~12ピース)

・バター  150g
・卵  3個
・a)アーモンドプードル  100g
・a)ローストアーモンド(粉にしたもの) 100g
・a)薄力粉  60g(ざるなどでふるっておく)
・a)カルダモンパウダー   小さじ1.5(あれば粗挽き)
・a)グラニュー糖  90g
・a)粉砂糖  50g
・a)バニラパウダー  少々(ない場合はバニラエッセンス で代用可)
・a)塩  ひとつまみ

(トッピング)
・生クリーム  150ml
・ローストアーモンド  50~60g
・粉砂糖  少々

【準備】
* クッキングシートを、(1)ケーキ型の底に合わせて丸くカットしたものと、(2)側面の高さに合わせて全体にいき渡るよう細長くカットしたものを用意し、ケーキ型にバターかサラダ油を塗って、(1)を底に、(2)を側面に貼り付けるようにセットする。
* a)ローストアーモンドはブレンダーで挽いて粉にしておく。
* a)薄力粉はざるなどでふるっておく。
* オーブンを170度に予熱する。

作り方

1.
鍋にバターを入れて火にかけ、半分程溶けたら火を止めて、あとは余熱で溶かす。
2.
ボウルに卵を割り入れて泡立て器で混ぜ合わせる。
3.
a)の材料全てをボウルに入れて、よく混ぜ合わせる。
4.
②のボウルに③の粉類と①の溶かしたバターを入れて、よく混ぜ合わせる。
5.
クッキングシートをセットしたケーキ型に④の生地を流し入れて、予熱したオーブンの中段に入れて、15~20分ほど焼く。 *オーブンによって焼き具合が異なるので、温度と時間は調整してください。
6.
焼いている間に、トッピングの準備をします。
・ローストアーモンドは包丁でざく切りにする。
・生クリームは8分立てにホイップして、絞り袋に入れる。
7.
ケーキの焼き上がりは、取り出した時、端は少し膨らんで焼けているが、中央部分はゆらすとプルプルしている感じ(生焼けのように見えますが、余熱でも火が通ります)で取り出す。
8.
ケーキが冷めたらホイップクリームを絞り、その上にざく切りしたアーモンドを散らして、粉砂糖を茶こしなどでふるいながらトッピングする。 *ホイップクリームはお好みで全体を覆ってもよいです。

*クラッドカーカは、中がベトベトするほどしっとりとしているのが特徴ですから、焼き過ぎには注意してくださいね。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。
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