コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第97回
1-2-3gurka(エッ・トゥオ・トゥレ・グルカ)

「gurka(グルカ)」とはスウェーデン語で「キュウリ」のこと。
キュウリは、おそらくどこの国でも1年を通して店頭に並ぶ野菜ではないかと思います。
ですが、やはりキュウリの旬は夏ですね!
スウェーデンでは夏至祭が行われる6月から8月中旬までが夏となり、
この頃になると、ピクルス用のキュウリ、Västeråsgurka(ヴェステロースグルカ)や、Gotlandsgurka(ゴットランズグルカ)が市場に出回ります。これらは日本では「ガーキン」として売られているキュウリの種類です。
スウェーデンで一般的にgurka(グルカ)と呼ばれるキュウリは、日本のものに比べるとびっくりするほど太く大きなサイズ(25cmはある)で、張ちきれんばかりにビニール袋にピタッと詰まっているのを初めて見た時は、本当に驚きました!
味は青臭さが少なくマイルドなので、主にそのままサラダとして食べます。
今回ご紹介する、1-2-3 gurka(エッ・トゥオ・トゥレ・グルカ)は即席マリネで、日本のキュウリでも代用できます。
瓶詰めの「キュウリのピクルス」と違い長期保存はできませんが、家庭で簡単に作れる付け合わせ的な存在で、日本でいう「きゅうりもみ」のようなものです。
IKEAなどでもおなじみのミートボール、ショットブッラルには必ず添えられるほか、他の肉料理にも添えて出されます。
123はマリネする調味料の割合を表し、1(酢):2(砂糖):3(水)で作ることから、こう呼ばれています。
ちなみにスウェーデンのお酢には酢酸が12%含まれており、日本の穀物酢に比べると3倍ほど濃いので、水で薄めて使用しますが、今回のレシピでは日本の穀物酢を使用しているため、オリジナルとは異なる割合になっています。
また、キュウリに塩をふり、プレスして水分を取ることから、Pressgrukaプレスグルカとも呼ばれています。

[材料]4人分

▪️キュウリ 2本
▪️塩 小さじ1~1.5
▪️a)穀物酢 120ml
▪️a)グラニュー糖 大さじ4 ※上白糖でも良いがその場合少なめに。
▪️ホワイトペッパー 少々
▪️ディルのみじん切り 大さじ2
▪️パセリのみじん切り 大さじ2

作り方

1.
キュウリを2mmに輪切りして、塩をふり10分ほどおく。
2.
サッと水で洗い流し、硬く絞る。
3.
パセリとディルは、みじん切りにする。
4.
a)の材料を容器に入れて電子レンジ500wで30秒かけ、砂糖を溶かす。
5.
④を冷ましてからホワイトペッパー を入れる。
6.
⑤のマリネ液に②のキュウリと③のパセリ、ディルをいれて軽く混ぜ合わせ味を馴染ませる。
7.
冷蔵庫で少し冷やしてからサーブすると良い。

*本来はパセリだけを混ぜるのですが、ディルを入れるとよりスウェーデンぽく、さらに爽やかに仕上るので夏にぴったりの付け合わせになります!
*少し甘めの味付けなので、気になる方はお好みで砂糖の量を減らしても良いです。
*以前ご紹介したキュウリのレシピはこちらからどうぞ。
https://mjuk.swedenhouse.co.jp/recipe/recipe_2006/

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by Sweden House
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見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。