コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第85回
Chokladsnyttar(ショクラードスニッタル)

スウェーデンのコーヒータイム「fika(フィーカ)」には、人を招いた時に最低7種類のお菓子を用意していないと恥ずかしい、といわれた時代があったそうです。
1945年に創刊されたクックブック「7種の焼き菓子」は、そんな時代のまさに救世主のような存在で、フィーカの流行とともに瞬く間にベストセラーとなりました。現在も5~10年毎に改訂版が出版され続け、「お菓子のバイブル」とも言われています。時代とともに掲載内容は少しずつ変化していますが、人気のクラシックなお菓子のレシピは引き続き掲載されています。そのひとつが「Chokladsnyttar(ショクラードスニッタル)」です。
「ショクラード=チョコレート」「スニッタル=カットしたもの」という意味で、焼き上がりから冷めきらないうちにカットしたチョコレートクッキーということですね。
100年も前からあったお菓子ですが、「ショクラードスニッタル」という名前になったのは1950~60年代になってからのようです。
思い起こせば、私がスウェーデンで初めてフィーカに招かれた時、何種類か盛られたお菓子の中にもありました!細長くカットされて、パールシュガーがトッピングされたこのクッキーは、とてもスウェーデンらしいお菓子として印象に残っている大好きなクッキーです。

少ない材料で、とても簡単にできるので、是非おうちでも作ってみてください!
冷凍保存でき、凍ったままいただくのも美味しいので、倍の量で作ってもよいですね。

〈材料〉約24ピース

・バター(室温) 100g
・三温糖 50g 
・グラニュー糖 50g(バニラシュガーがない場合は10g増やす)
・a)薄力粉 150g 
・a)ココアパウダー 大さじ2
・a)ベーキングパウダー 小さじ1/2
・a)バニラシュガー 大さじ1/2 (ない時はバニラパウダーかバニラエッセンス 少々)
・a)塩 ひとつまみ
・とき卵 1/2個分
・パールシュガー 大さじ3程度(ない時は、アーモンドスライスを散らしてもよい)

【準備】オーブンを180~200度に設定する(オーブンによって焼き方が違ってくるので、設定温度を調整してください)

作り方

1.
ボウルに a)の粉類全てを入れてよく混ぜる。
2.
室温で柔らかくしたバターと砂糖を、泡立て器で少し白っぽくなるまで混ぜ合わせたら、①の粉類を入れ、塊になるまで手でよく混ぜ合わせる。
3.
②の生地を台の上で3等分して、手のひらを使いそれぞれ細長い棒状に伸ばす。(オーブンが小さい場合は4等分にする。)
4.
オーブンの角皿にクッキングシートを敷いて、③の棒状にした生地を間隔を空けて並べ(角皿が小さい場合は2本ずつ2段にするか、2回に分けて焼く)、指の腹で少し押しつぶしてから、とき卵を塗る。その上からパールシュガーをふりかけ、軽く押さえて定着させる。
5.
オーブンに入れて10~12分焼いたら、網の上で少し冷まして、ナイフで2~2.5cmの幅に斜めにカットする。

*表面のカリカリを保つため、完全に冷めてから乾燥剤をいれるか、冷凍庫で保管してください。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。