コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第31回
Kroppkaka(クロップカーカ)
スウェーデン風肉まん

秋が深まるスウェーデンの10月。市場では冬支度前の畑で採れた最後の野菜が並びます。
冬場の野菜を貯蔵した根菜類に頼っていたころに比べて、今では世界中から輸入される様々な野菜が買えるようになりました。また、セントラルヒーティングが普及した現在のスウェーデンでは、1年を通して室内の温度差がほとんどないので、季節感を感じるお料理が少なくなりました。とはいえ、寒くなると温かいものを食べたくなるのはスウェーデンも同じです。
日本では肌寒くなると、ふかふかと蒸した肉まんが恋しくなりますが、実はスウェーデンにもこれに似た、Kroppkaka(クロップカーカ)という食べものがあるのですよ!
寒い気候のおかげで保存食が多かったスウェーデンでは、塩漬けにした豚バラ肉や低温でスモークしたベーコンと根菜類を使った伝統的な料理がたくさんあります。クロップカーカもそのひとつで、主食のジャガイモと塩漬けの豚バラ肉で作ります。ジャガイモを使って作るのでフワフワの肉まんとは少し違い、しっかりとお腹にたまる一品です。地方によって多少材料が異なりますが、日本でも作れるようにアレンジしたスウェーデン風肉まん「クロップカーカ」のレシピをご紹介しましょう!

材料(4人分)直径約5cm 12~14個

【生地】
・ジャガイモ・・・・・700g(中ぐらいの大きさで7個程度)
・片栗粉・・・・・・・80g
・卵黄・・・・・・・・3個分
・バター・・・・・・・50g
・塩・・・・・・・・・小さじ1(茹でる時に使用)

【フィリング】
・パンチェッタ・・・400g(ない場合はスモークされたベーコン)
・玉ねぎ・・・・・・大1個
・バター・・・・・・適宜
・オールスパイス・・小さじ1?
*塩漬けの豚バラ肉は入手困難なのでパンチェッタで代用しています。

【付け合わせ】
・ベーコン・・・・お好みで。無くてもよい。
・コケモモジャム・・適宜
・バター・・・・・・適宜

Kroppkaka(クロップカーカ) スウェーデン風肉まん

作り方

1.
ジャガイモは皮を洗い、たっぷりの水で茹でる。
2.
ジャガイモが茹で上がったら皮をむき、マッシャーで塊がなくなるまでつぶし、冷ましておく。
3.
フライパンで焦がしバターを作る。(焦げる寸前で火を止める)
4.
②に卵黄、片栗粉、③のバターを入れて混ぜ、滑らかな生地になるまでよくこねて置いておく。
5.
玉ねぎを1cm角くらいに切る。
6.
1cm角くらいに切ったパンチェッタをバターで炒め、⑤も入れて玉ねぎにうっすら色がつく程度まで中火でじっくりと炒める。
7.
⑥にオールスパイスを混ぜて冷ましておく。
8.
④の生地を65gくらいずつに分け(12~14等分)丸めてからくぼみを作り、その中に⑦のフィリングを詰め、中身がでないよう口を閉じてから丸く形を整える。
9.
大きめの鍋にたっぷりの水と塩(小さじ1)を入れ、⑧を入れて浮き上がってくるまで5~6分茹でる。
10.
フライパンで焦がしバターを作る。
11.
茹で上がったクロップカーカを皿に盛り⑩の焦がしバターをかけ、コケモモジャムを添える。お好みでベーコンをカリカリに焼きキッチンペーパーで油を切ったものも添える。

*生や冷凍のコケモモが手に入れば、砂糖と混ぜるだけの「フレッシュジャム」にして添えると、より美味しいです!

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。
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