コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。
「Marängtårtaマレングトータ」とはメレンゲをベースにしたケーキです。一般的に「Pavlova(パヴロヴァ)」と呼ばれており、ホイップクリームを詰め、フルーツやベリーを飾って作ります。スウェーデンでは、採れたてのベリーをふんだんに使った夏の代表的なケーキとして広く親しまれています。ケーキのベースになるメレンゲは、平たく円形に焼かれたものがスーパーで売られていて、家庭でも簡単に作れることから、人気があるのも頷けます。
メレンゲをベースにしたこのケーキの発祥地は、オーストラリアともニュージーランドとも言われていましたが、近年、どうやらアメリカに移住したヨーロッパ人が作ったのが始まりだと判明したそうです。
1920年代の有名なロシアのバレリーナ「アンナ・パヴロヴァ」の名前に由来したこのケーキは、彼女が活躍した当時から数多くあったそうで、このケーキもそのひとつです。ただ、ニュージーランドで初めて「パヴロヴァケーキ」と名付けられたものは、今のようなメレンゲタイプではなく、ゼリーを何層にも重ね、チュチュに似せたデザインのケーキだったとか。その後パヴロヴァケーキがどのようにして今のような形に変化したのかは不明ですが、アメリカのコーンスターチの会社が、世界に向けて輸出した箱にメレンゲケーキのレシピを載せたことから、この「パヴロヴァケーキ」は世界中に普及したようです。おそらくスウェーデンにもそういう経路で入ってきたのでしょう。
南半球に位置するオーストラリアやニュージーランドでは、真夏のクリスマスに食べるケーキとしても有名だそうです。どちらにしても、暑い時期にぴったりのケーキということですね。
折しも我が家の冷凍庫には、卵白がたくさんあったので、久しぶりにマレングトータを作ることにしました。今回は、一人ずつのポーションでいただけるパフェのようにアレンジしてあります。
パヴロヴァケーキのレシピにはコーンスターチが入っているのですが、今回はスウェーデンでよくあるレシピに従って、粉砂糖を使いました。粉砂糖にはコーンスターチや片栗粉が入っているものが多いので、あえてそちらを使用しています。
【ベースのメレンゲ】
・卵白・・・・3個分(約90g)
・グラニュー糖・・・90g
・レモン果汁・・・小さじ1/3 (酢で代用可)
・粉砂糖・・・60g
【トッピング】お好みの量で
・レモンカード
・生クリーム(ホイップ)
・アーモンドスライス
・ベリーやフルーツ
・ミントの葉っぱ
スプーンでメレンゲを潰して混ぜながらいただくといいでしょう。
暑い夏は冷蔵庫で少し冷やすと、さらに爽やかさが増します。
*オーブンによって焼き上がりが違ってくるので、調整してください。
*メレンゲを小さく焼き、トッピングの順番を変えて一番上にのせても良い。