コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。
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スウェーデン料理のレシピ。
スウェーデンでは12月13日にルシア祭が行われますが、この時期にサフランが入ったパン「Lussekatter(ルッセカット)」を食べる習慣があります。
鮮やかな黄色と独特の香りが特徴のサフランは、世界で最も高価なスパイスのひとつといわれています。そのせいもあって、スウェーデンではサフランの入った小さな袋は商品棚には並んでおらず、レジの人にお願いして買い求めます。最近はルシア祭が近づくと「サフランあります!」という案内がレジ前に貼ってあるのですが、スウェーデンに住み始めた頃、サフランを買いに行ったお店でスパイスの棚をみまわしてもなかなか見つからず、売り切れてしまったんだろうかと、ずいぶん探しまわったのを思い出します。
そんな貴重なスパイスをふんだんに使ったお菓子が、1年で一番大きなお祝いのクリスマスのフィーカの定番というのも肯けますね。
ルッセカットは、ルシア祭の日だけでなくクリスマス前のアドベントが始まる頃から期間中フィーカのお菓子として食べられており、その他にもクリスマスのフィーカにはサフランを使ったパンやケーキがいくつかあります。
今日はその中のひとつ、イタリアのお菓子ビスコッティをアレンジした「サフランビスコッティ」をご紹介しましょう。
スウェーデンには、もともとビスコッティに似た乾燥したパン「skorpa(スコルパ)」というものがあります。イタリアのビスコッティが卵をたくさん使うのに対し、スウェーデンのスコルパはバターをたっぷり使うという違いがあるようです。
数週間という長い期間保存ができるので、作り置きができ、不意のお客様にもぴったり。
透明の容器に入れると鮮やかな黄色が映える素敵なプレゼントにもなります!
サフランは血管を広げる効果や抗酸化作用が高く、婦人病の特効薬とも記憶障害を改善するとも言われています。
昔からその効果が知られていたのか、かのクレオパトラもサフラン入りの化粧水を使用していたのだとか。
鮮やかな色だけではなく、健康にも美容にも優れているサフランを使ったお菓子「サフランビスコッティ」を作ってみませんか?!
・サフラン ・・・・0.5g
・コアントロー・・・・大さじ2
・薄力粉・・・210g
・ベーキングパウダー・・・小さじ1
・ピスタチオ・・・・皮付きで80~100g程度
・バター・・・・100g
・卵・・・・・大1個
・グラニュー糖・・・90g
・オレンジゼスト・・・オレンジ1個分(チーズおろしなどで白い部分が入らないようオレンジの皮の部分だけを削る)