コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第67回
Svampsoppa(スヴァンプソッパ)
きのこスープ

Svampsoppa(スヴァンプソッパ)きのこスープ

スウェーデンには「自然享受権」という権利があり、誰が所有している土地であっても、森や野原に入って自由にきのこやベリーなどを採ることができます。
スーパーでもきのこを買うことができますが、やはりこの素晴らしい権利を利用しない人はおらず、秋になるときのこ採りを楽しみに森に出かける人が大勢います。
北欧の森に生えるきのこの種類は1万種類以上、その中で食用にできるのは100種類もあると言われていますが、なかでも森のゴールドとも呼ばれる黄金色をした「カンタレッラ」はスウェーデン人が一番好きなきのこです。
カンタレッラはガーリックとバターで炒めただけでも美味しくいただける食材で、スウェーデンではトーストしたパンに乗せて食べるのが一番美味しいといわれています。
他にもパスタのソースにしたり、パイやスープにいれて…と秋の食卓できのこが大活躍します。 特に簡単に作れて体が温まるスープは、サラダとパンを添えたメイン料理として人気のあるメニューです。 さすがにスウェーデンの森にあるきのことは味や香りは違いますが、日本の美味しいきのこ類を使って、少しアレンジしたスープをご紹介しましょう! 数種類のきのこが手に入ったら、色々混ぜて作ってみましょう。
また、乾燥のポルチーニ茸を使うと、うんと風味が増しますよ。

材料(4人分)

・玉ねぎ・・・1/4 個
・ジャガイモ(キタアカリ)・・・1個
・さつまいも・・・1個
※ジャガイモ、さつまいもは皮を剥いて合わせて約250g
・りんご・・・1/2個 皮を剥いて100g
・ニンニク・・・2片
・きのこ・・・ブラウンマッシュルーム1パック+ 舞茸1パック+エリンギ1本 (色々な種類を合わせて約250g)
・白ワイン・・・100ml (日本酒でも代用可)
・野菜だし・・・500ml (野菜のブイヨンを湯で溶いたものでも良い)
・豆乳・・・400ml
・サワークリーム・・・90ml
・塩・・・小さじ1/2~1
・ホワイトペッパー・・・適量
・イタリアンパセリのみじん切り・・・少々
・オリーブオイル・・・大さじ1
・バター・・・大さじ1
【トッピング】
・イタリアンパセリ・・・適量
・ブラックペッパー・・・適量
・パルメザンチーズ・・・適量
・生ハム・・・2~3枚(ベーコンでも代用可)

Svampsoppa(スヴァンプソッパ)きのこスープ

作り方

1.
玉ねぎは粗めのみじん切りにする。ジャガイモ、さつまいも、りんごは皮をむいて薄切りにする。
2.
ニンニク1片は薄切り、残りの1片はみじん切りにする。
3.
キノコ類はキッチンペーパーで拭いてよごれをとり、半量は大きめのみじん切りにし、残りは薄切りにする。(舞茸は手でさく)
4.
天板にクッキングペーパーを敷き、生ハムを並べて110℃のオーブンでカリカリになるまで25~30分程焼く
5.
少し大きめの鍋にオリーブオイルを入れて薄切りにしたニンニクと1)の材料、みじん切りしたきのこ類を入れて軽く塩をふり炒める。少し火が通ってきたら白ワインを入れ蓋をして蒸し煮にする。
6.
十分に火がとおり柔らかくなったら火を止め、野菜だしの半量を入れて、ハンドミキサーでピューレ状になるまでよく混ぜる。
7.
残りの野菜だしを入れ、豆乳とサワークリームも入れて再び火にかけ、なめらかなピューレ状に仕上げる。沸騰すると分離するので、気をつけながら温める。
8.
塩とホワイトペッパーで味を整える。
9.
フライパンにバターとみじん切りのニンニクとイタリアンパセリを入れて、手で裂いた舞茸とスライスしたブラウンマッシュルーム、エリンギを炒め、軽くホワイトペッパーと塩をふる。
10.
温めたスープ皿に出来上がったスープを注ぎ、9)のキノコをトッピングしたら、パルメザンチーズとブラックペッパーをかけてイタリアンパセリとカリカリに焼いた生ハムを手で折って飾る。

ガーリックトーストを添えて召し上がれ!
*トリュフオイルがあれば、最後に回しかけると風味がぐんと増します。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。