コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第126回
Struvor(ストゥルーヴォル)


2024年は12月1日がアドベント第一日目。スウェーデンではこの日からクリスマスの準備が始まります。窓辺にアドベントの星を飾り、友人を誘ってスパイス入りホットワインGlögg(グロッグ)で、まずはアドベントのフィーカタイム。普段とは違ったお菓子でおもてなしするのも、この時期ならではの楽しみです。

今回は、クリスマスのお菓子の中でもクリスマスのアイコンでもある「雪の結晶」をかたどった可愛らしいお菓子「Struvor(ストゥルーヴォル)」をご紹介しましょう。

「ストゥルーヴォル」とは1500年代からスウェーデンにある古いお菓子です。
ドイツのstuve(ストゥルーヴ)という、熱した油の中に生地を垂らして作るドーナツのような揚げ菓子が元になっています。スウェーデンでは「フィンランドのストゥルーヴォル」と呼ばれ親しまれていました。
その後、日本ではキューヒラインと呼ばれている雪の結晶などの形をした鉄製の道具が考案され、現在のような可愛い形のお菓子に変化しました。

昔はカルダモンやシナモンなどのスパイスが使われていたようですが、今はもっとシンプルに卵と牛乳と砂糖だけで作ります。スウェーデンでは揚げたてをグラニュー糖にまぶすのが一般的ですが、クリスマスらしさを演出するため、今回は粉砂糖で雪のイメージに仕上げました。

[材料] 20個分

卵黄 1個分
グラニュー糖 大さじ2
牛乳 200ml
薄力粉 120g
米油(サラダオイルでも可) 適量

(トッピング)
粉砂糖 適量

作り方

1.
卵黄、グラニュー糖、牛乳を鍋に入れて、グラニュー糖が溶けるまでかき混ぜながら温める。
2.
①の鍋にふるった薄力粉を入れてダマがなくなるまでよく混ぜ、30分ほど生地を休ませる。
3.
別の鍋に5~8cmの深さまで米油を入れて180度に加熱する。
4.
雪の結晶の形をした型(キューヒライン)を油につけ、十分に温める。
5.
温まった型を②の生地につけたら、180度の油の中に型全体がしっかり浸かるまで入れる。
*注意*
生地が型の全部についてしまうと、型全体が生地に覆われて、揚げた後に型から取り外せなくなるため、生地をつけるのは型の高さの半分くらいまでにする。
6.
1~2分で生地が色付いてきたら油からあげて、フォークなどで型から外して網の上で油を切る。
7.
冷めたら溶けない粉砂糖をふりかける。

*グラニュー糖をトッピングする場合は、グラニュー糖を広げたバットやお皿に揚げたてのストゥルーヴォルを落としてまぶす。
*揚げ油の温度は、温度計を使って180度を保つよう注意すると綺麗に揚がります。
*子どもたちも喜びそうな可愛らしいお菓子。クリスマスパーティーのお土産にもいかがでしょうか?

Share
by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター)
奈良県出身。パレットクラブイラストスクール1期生。
デザイン事務所勤務を経てフリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。
1995年より通算13年間スウェーデンに在住、2013年に帰国。
帰国後はスウェーデン料理のケータリング事業を始める。
Fika(スウェーデンのコーヒータイム)のワークショップをとおして北欧文化を発信中。
https://www.riekomise.com/
https://www.instagram.com/spisen_jp/
静けさ体感フェア