コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第123回
Syltrutor (スィルトルートル) スクウェアージャムクッキー


北欧の国々では、夏から初秋にかけてのおやつやデザートの主役は「ベリー類」です。
スウェーデンの森に自生するベリー約50万トンのうち、収穫されるのはわずか5%にすぎないといわれるほど、スウェーデンには豊富な森の資源があります。
夏には誰もが森でベリー摘みを楽しみ、摘みたてのフレッシュベリーを食べるのがこの季節の醍醐味。そして1年分のジャムや濃縮ジュース作って保存するのが昔からの習慣です。
日本ではまだ珍しく高価なものも多いですが、最近は冷凍のベリー類も流通しているので自家製ベリージャムも作りやすくなりましたね。

今回はスウェーデンの家庭で日常的に作られている、素朴なベリーのジャム入りクッキーをご紹介します。
スウェーデンにはクイーンズジャムというブルーベリーとラズベリーをミックスした人気のジャムがありますが、今回は市販のジャムをミックスして作りました。フレッシュなベリーや冷凍のベリーが手に入る方はぜひジャム作りから挑戦してみてくださいね。

[材料]20cm×30cmの容器 1台分(5cm角のクッキー25個分)

バター(室温に戻す) 150g
グラニュー糖 130g または きび砂糖 80g
薄力粉 240g
ベーキングパウダー 大さじ1
卵 1個

【フィリング】
お好みのジャム 200ml程度(1カップ)
*今回は、ブルーベリージャムとラズベリージャムを100mlずつ1:1の割合でミックスしたものを使用しました。
バター 50g 
オートミール 70g
グラニュー糖 90g または きび砂糖 55g
バニラオイル 2~3滴

<準備>
・20cm×30cmの耐熱容器か角皿にクッキングシートを敷く。容器がない場合は、クッキングシートで直方体をつくっておく。
・オーブンを200℃に予熱しておく。

作り方

1.
ボウルに室温で柔らかくしたバターと砂糖を入れて、泡立て器で白っぽくなるまで攪拌する。
2.
ベーキングパウダーと薄力粉を混ぜて振るった粉を、①に入れてよく混ぜる。
3.
溶いた卵を②に入れ、ムラがなくなるまでよく混ぜ合わせる。
4.
準備しておいた型かクッキングシートに生地を入れて、平らになるように押さえながら伸ばす。
*生地の上にクッキングシートを被せて、上からトレーなどの平たいもので押さえるか、麺棒を使うと伸ばしやすい。
5.
④の生地の上に均等にジャムを塗る。
6.
フィリングの材料のバターを溶かし、そこにオートミールと砂糖、バニラオイルを入れてゴムベラなどで混ぜ合わせる。
7.
⑤のジャムの上に⑥のフィリングを指先でほぐしながらまんべんなく振りかける。
8.
⑦をオーブンの中段に入れて15分程焼く。
9.
焼き上がったら取り出して、粗熱をとってから5cm角にカットする。お好みで粉砂糖を振りかけてもよい。

*カットしたクッキーはくっつきやすいので、クッキングシートではさんでから冷凍するのがおすすめです。
*プラム、チェリーなどのフルーツでも作れますので、ぜひオリジナルのクッキーを作ってみてください!フレッシュなルバーブで作っても美味しいです!

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター)
奈良県出身。パレットクラブイラストスクール1期生。
デザイン事務所勤務を経てフリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。
1995年より通算13年間スウェーデンに在住、2013年に帰国。
帰国後はスウェーデン料理のケータリング事業を始める。
Fika(スウェーデンのコーヒータイム)のワークショップをとおして北欧文化を発信中。
https://www.riekomise.com/
https://www.instagram.com/spisen_jp/