コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第77回
Drömtårta(ドゥロームトータ)
夢のケーキ

8月10日はロールケーキの日

ロールケーキはスイスロールとも呼ばれ、どこの国にもあるお手頃なケーキです。
スウェーデンでは、日本と同じくロールケーキという意味の「rulltårta(ルッルトータ)」と呼ばれ、薄く焼いたスポンジ生地にジャムを塗ってくるくると巻いただけの、シンプルでノスタルジックな印象があります。そして、ホイップクリームは中に巻き込まず、ベリーやフルーツを添えるのが一般的な食べ方です。
私が初めてスウェーデンで食べたロールケーキは、今は亡き義理の母が作ってくれた素朴なものでした。薄くカットし、ホイップクリームと摘みたてのブルーベリーが飾られた、気取らない小さなケーキの印象がなぜか今も鮮明に記憶に残っています。

「ルッルトータ」には、他に「Drömtårta(ドゥロームトータ)夢のケーキ」というチョコレート味のバリエーションもあり、こちらは小麦粉の代わりに片栗粉を使うのが特徴です。生地にココアを混ぜて焼き、フィリングにバタークリームを巻き込みます。

日本ではスーパーやコンビニで簡単に買えるロールケーキですが、手作りには特別な美味しさと楽しさがあるものです。

今回は、チョコレートが大好きなスウェーデン人が名付けた「ドゥロームトータ」をご紹介したいと思います。
レシピはオーソドックスなバタークリームのフィリングにしましたが、ココア入りホイップクリームや、サワークリーム、またNutella(チョコレートペースト)を使うなど、お好みでアレンジしてみてくださいね。

材料

(スポンジ生地)
・卵 ・・・・・・・・・全卵3個 + 卵白1個分
・グラニュー糖 ・・・・135g
a) 片栗粉 ・・・・・・・55g
a) ココアパウダー ・・・大さじ2
a) ベーキングパウダー ・・・小さじ1
 
(バタークリーム)
・バター(室温に戻しておく)・・・100g
・粉砂糖 ・・・・・・・100g
・バニラパウダーまたはエッセンス ・・・少々
・卵黄 ・・・・・・・・1個分

作り方

1.
オーブンは220度に予熱する。
2.
天板いっぱいにクッキングシートを広げ、四方を折り曲げる(約27cmx38cm)*天板のサイズが小さい場合は、それに合わせて材料の分量を調整してください。
3.
卵とグラニュー糖を大きめのボウルに入れて、ふっくらするまで泡立て器でよく泡立てる。
4.
a)の材料(片栗粉、ココアパウダー、ベーキングパウダー)をよく混ぜてからふるっておく。
5.
③のボウルに④を加えて、ゴムベラで底の方からひっくり返すようにダマがなくなるまで混ぜる。
6.
②のクッキングシートの上に⑤の生地を流し入れて、平らになるようにスパチュラで表面をならす。
7.
予熱したオーブンの中段にいれ、5分焼く。
8.
焼いている間にバタークリームを作る。 室温に戻したバターと粉砂糖を泡立て器で混ぜてふんわりしてきたら、卵黄を加えてさらに混ぜ合わせる。
9.
別のクッキングシートにグラニュー糖をまんべんなくふりかけて、その上に焼きあがった生地を逆さに伏せる。
10.
少し冷めたら、生地についたクッキングシートをそっと剥がし、⑧のバタークリームを均等に塗って、海苔巻きを作る要領で巻く。冷蔵庫で少し冷やしてからいただく。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。
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