コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。

第76回
Grön ärtsoppa
(グローン・アートソッパ)
グリーンピースのスープ

Grön ärtsoppa(グローン・アートソッパ)グリーンピースのスープ

冬場にフレッシュな食材が手に入らなかった昔、缶詰や乾物が保存食として重宝されていたのはどこの国でも同じですが、特に北欧の国々において、長い冬を凌ぐ大切な食料だったことは言うまでもありません。冷凍技術が発達した現在でも、スウェーデンでは乾燥した豆類や雑穀類が日常的によく使われています。

食品売り場には、センス良くデザインされたパッケージに入った豆類がずらっと並んでいます。白いんげんや大豆はもちろん、小豆は「Azuki」という名前で通っているほどで、和菓子を作るのにも不自由しないくらい充実しています。また、枝豆は塩茹での冷凍食品が「Edamame」と呼ばれ、スウェーデンの食卓にもすっかり定着しています。

インゲン豆と絹さやは生野菜として1年を通して売り場に並び、夏には国内で収穫されたスナップエンドウやエンドウ豆、空豆などがここに加わります。生の豆類は、調理してメイン料理のつけ合わせにしたり、サラダに混ぜて使用しますが、驚くことに、生の絹さやをそのまま食べる人も少なくありません!

乾燥豆は戻して煮込み料理に使うのが一般的で、代表的なスウェーデンの豆料理「ärtsoppa(アートソッパ)」は、木曜日の給食メニューとしてもお馴染みの伝統的な家庭料理のひとつです。アートソッパは本来、缶詰か乾燥した黄エンドウ豆を使って作る温かいスープですが、今回は夏バージョンのさわやかな緑色のスープをご紹介しましょう。

冷凍グリーンピースを使ったレシピをアレンジして、春に冷凍保存しておいたエンドウ豆で作りました。春先は採れたてのエンドウ豆を使ったり、夏は旬の枝豆で作ってもよいですね!

<材料> 3〜4人分

・エシャロット・・・・2個 (玉ねぎ200gで代用可)
・ニンニク・・・・・・1片
・セロリ・・・・・・・1/4 本(約25g)
・りんご・・・・・・・1/8 個
・バター・・・・・・・10g
・ブイヨン・・・・・・300ml(分量の湯でとかしたもの)
・水・・・・・・・・・50ml
・グリーンピース(エンドウ豆)・・・250g
・レモン汁・・・・・・大さじ 1/2
・生クリーム・・・・・50ml
・白ワイン・・・・・・50ml
・塩・・・・・・・・・適量
・胡椒・・・・・ 適量

(トッピング)
・飾り用ハーブ・・・・適量(チャービルやスプラウト等)
・粒胡椒(黒、白どちらでも)・・適量(挽きたて)
・ベーコン・・・・5~6枚 

作り方

1.
エシャロット、ニンニク、セロリ、りんごは粗めのみじん切りにして、バターを溶かした鍋で炒める(色がつかないように気を付ける)。
2.
ブイヨン(分量の湯でとかしたもの)と水50mlを加えたら、中火にして5分ほど煮る。
3.
グリーンピースは塩を入れたお湯でさっと茹でて、ざるに上げ、水気を切ってから②の鍋に入れる。
4.
③が沸騰したら火を止めて、ハンドミキサーで滑らかなピューレ状にする。
5.
④に生クリーム、白ワイン、レモン汁を加えて混ぜる。
6.
⑥ 塩、胡椒で味を整えたら、冷蔵庫に入れて冷やす。
7.
ベーコンはクッキングシートを敷いた天板に並べ、170度のオーブンに入れ6~10分程度焼き、いい香りがして焼き色がしっかりついてきたらオーブンから出す。キッチンペーパーの上に取り出して、余分な油を切る。
8.
冷蔵庫から出したスープを深皿に注ぎ、 カリカリに焼いたベーコンを手で折り、スープにのせる。
9.
写真はディルの花を添えていますが、チャービルや、スプラウトなど身近にあるハーブと、粒胡椒があれば挽きたてをトッピングする。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。
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