コラム from Sweden
北欧の暮らし

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。

第118回
ヴィンテージ家具の魅力

ここ数年のコロナ禍の影響により、家で過ごす時間が多かったことから、インテリアへの関心が高まり、より心地よい空間を作るため模様替えやリノベーションをした人が多かったというのは世界的な現象でしたね。
スウェーデンでは家具ブランドやホームセンターなど、インテリアに関係のある業界がとても賑わっていましたが、ヴィンテージ家具を求める人も増えたのだそう。ストックホルムで3月に開催されたアンティークフェア/Antikmässaに出店されていたBorg Designの店主Åsa Borg(オーサ・ボーリ)さんにヴィンテージ家具の魅力についてお話を伺いました。

スウェーデンでは、ヴィンテージ家具をどのようにお家のインテリアに取り入れているのでしょうか。
「最近は、若い世代でインテリアのポイントとしてヴィンテージ家具を買っていかれる人が多いですね。グレーを基調としたモダンなインテリアにヴィンテージのチークのテーブルや、棚、ラウンジチェアを組み合わせるといった風にね。」
古いものを引き継ぐということにも、より関心が上がってきているのを感じるのだそう。新品を買うよりも、今あるものの中から欲しいものを探す。サステイナブルな観点からもヴィンテージ家具の人気はさらに高まってきているのだそうです。

「ヴィンテージ家具には、古いものにしか纏えないスピリッツのようなものがあり、それが魅力だと思っています。それは、その家具が作られた時の配慮や喜びからきていると思うのです。私のお店にある家具達は、ものづくりにかけられる時間やお金が充分にあった50-60年代に作られています。安価で採算を重視した大量生産型の今の物作りとは心意気が違う時代。質も高いので、今この家具を作るとしたら、とても買えない値段になってしまうと思うわ。」
ヴィンテージ家具はどうやって選んだら良いのでしょうか。
「家具の価格はアノニマスなものから有名デザイナーのものまで本当に様々です。最初はマスターピースにこだわらず、自分の直感を信じてみるのがおすすめ。無名のものでも作りが良く素敵なものもたくさんあります。実際に座ってみたり、触れてみたり、どのように家具が組み立てられているか見てみたり、細部の作りが良いかなどをチェックしてみてください。」

オーサさんによると、素敵な家具を見つけるのは年々難しくなっているのだそう。
「作りの良い家具は、ずっと長く使えるもの。例えば80年代の家具は全然残っていないでしょう。使用に耐えられず壊れて捨てられてしまっているのですね。でもこの家具達は60年以上暮らしの中で使われてきました。補修してずっと長く使っていく価値のあるものたちなんです。」
同じものにもう一度出会える可能性はとても少ないヴィンテージ家具。お気に入りに出会ってしまったら、迷わずお家に迎えてみてはいかが。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

明知直子
千葉大学教育学部卒業後、IDÈEにて家具販売とインテリアコーディネートに携わる。2007年にスウェーデン北極圏の街キルナへ留学。その後ストックホルムで写真を学び、現在はストックホルム郊外の群島アーキペラゴ在住。書籍や雑誌記事の執筆·撮影、日本とスウェーデンに関わるプロジェクトや企画のコーディネートを生業とする。