コラム from Sweden
12ヶ月のおいしい話
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
スウェーデン料理のレシピ。
毎年秋にストックホルムで開催されるチョコレートの祭典は、残念ながら2020年は中止となり、
チョコレート好きのスウェーデンの人たちはがっかり…。
でも、スウェーデンの秋はチョコレートが恋しくなる季節であることに変わりはありません。
スウェーデンの家庭でよく焼かれているケーキに「Kladdkaka(クラッドカーカ)」と呼ばれるチョコレートケーキがあります。「Kladd(クラッド)」は柔らかい状態を表し、「kaka(カーカ)」はデコレーションしていない焼きっぱなしのケーキを表します。つまり、外側がカリッと焼かれていて、中はまだ柔らかい状態というちょっと面白い食感のケーキなのです。
クラッドカーカは、1970年代に「Allt om mat」という雑誌に掲載された「ママのフランス風チョコレートケーキ」がはじまりだといわれています。あるクックブックの著者が、パリで食べたケーキがあまりに美味しかったので、レシピを聞き出して再現しました。ところが、本来使われていたベーキングパウダーを入れ忘れてしまい、間違ったレシピがスウェーデンで定着し、それが今ではこのケーキの特徴にもなりました。そのためにクラッドカーカは「失敗から生まれたケーキ」とも言われています。
今回は、数えきれないほどたくさんある「クラッドカーカ」のレシピの中から、我が家のお気に入りレシピをご紹介しましょう。「百聞は一見に如かず」。あれこれ想像するよりも、実際に食べていただきたいお勧めケーキです。
11月7日は「クラッドカーカの日」。みなさんも自家製のクラッドカーカでお祝いしませんか?
材料も作り方もシンプルですが、オーブンから出すタイミングがポイント。焼きすぎてしまわないよう、気を付けてくださいね。
・バター ・・・・100g
・グラニュー糖 ・・・・250g
・卵 ・・・・2個
・カカオパウダー ・・・・大さじ4
・薄力粉 ・・・・・90g
・塩 ・・・・ひとつまみ
・バニラエッセンス ・・・・数滴(バニラパウダーかバニラオイルでも良い)
・型にぬるバター ・・・・適量
・型にはたく薄力粉、または細かくしたパン粉 ・・・・適量
(トッピング)
・粉砂糖 ・・・・・適量
・ホイップクリーム・・・・適量
・フルーツやベリーとミントの葉・・・・お好みで
* お好みで季節のフルーツ(ちょっと酸っぱめのベリーなど)やミントの葉を添えるといいでしょう。