コラム from Sweden
北欧の暮らし

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。

第99回
夏のフルーツ

今回は季節の食べ物のイラストとそれにまつわるお話をご紹介したいと思います。
夏を代表するフルーツといえば、「Vattenmelon(ヴァッテンメローン)スイカ」。
北欧にもスイカがあるの?と思われがちですが、スウェーデンでも夏の間には市場やスーパーにスイカが出回ります。そのほとんどは気候の良い南ヨーロッパからの輸入ものですが、国内の温室で育ったスイカもあります。
「スイカ」は、スウェーデン語では英語の「watermelon」と同じ意味をあらわす「Vattenmelon(ヴァッテンメローン)」といい、メロンと名付けられているものの、庶民的な価格のフルーツです。
そういえば、スウェーデンには庭で収穫したフルーツのお裾分けはしても、日本のようにフルーツを贈り物にする習慣がありません。お店でも高級フルーツの類をほとんど見かけることがないので、おそらくフルーツは庶民的な食べ物ととらえられているのでしょう。
日本では数年前から、香川県の善通寺産の四角い高級スイカが売り出されています。実はこの四角いスイカがヨーロッパでも作られるようになり、スウェーデンの店頭に並ぶ日も近いそうです。そのお値段は、60クローナ(1000円弱)程度になるといいますから、形は変わっても庶民的なフルーツであることに変わりはないようです。

最近はスイカ味のお菓子やソフトドリンク、お酒類も増えていて人気のほどが伺えます。
また、お料理にも活用されており、特にサラダに使われます。
*スイカサラダのレシピはこちらです。

ところで皆さんはスイカをどんな風にカットしますか?
皆がそうするというわけではありませんが、スウェーデンには、中央から輪切りにしていくという斬新な切り方があります。そしてそれを放射状に6~8等分するので、最終的には日本と同じ三角形になります。カットする工程を見ていないと気づかない、面白い発見です。
もう一つのポピュラーなカットの仕方は、まず、上下の両端を切り落とし、縦半分にカットしたら、切り口を下にして格子状にカットします。四角い切り口から引き抜くとスティック状になって出てくるので、これは食べやすくて良いなと感心しました。

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by Sweden House
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見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
奈良県出身。パレットクラブイラストスクール1期生。
デザイン事務所勤務を経てフリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。
1995年より通算13年間スウェーデンに在住、2013年に帰国。
帰国後はスウェーデン料理のケータリング事業を始める。
Fika(スウェーデンのコーヒータイム)のワークショップをとおして北欧文化を発信中。
https://www.riekomise.com/
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https://www.instagram.com/riekomise_illustration/