コラム from Sweden
北欧の暮らし
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。
皆さん、こんにちは、明智直子です。
私事ですが、先日スウェーデンで子どもを出産しました。スウェーデンでは、産院での出産が終わり、授乳が若干軌道に乗ってくると、早い時で一泊二日(産後が順調だと出産後数時間で退院という方もいます)ほどで、赤ちゃんと一緒にお家に帰ることが出来ます。
わからないことがあれば、産後すぐは産院へ問い合わせ、産後一週間ほどすると自治体のBVC(Barn Vårds Centralen/小児保健センター)へ担当が移り、子どもの定期検診や月齢に応じた発達段階のチェック、予防接種などをしてくれるのです。生まれて1ヶ月以内の家庭訪問からはじまり、生後4週間目の小児科医の検診、生後6週間目の検診では体重測定の他「ママ・パパなど保護者に産後うつの可能性があるか」などもチェック項目に入っています。「授乳が順調かどうか心配」「発疹が出てしまった」など何か子どものことで気になることがあれば、まず最初に連絡するのはここBVCになります。このほか、緊急の医療が必要と思われるケースの場合は、24時間体制で電話での健康相談が出来る1177へアクセスします。
何より心強いのは、専属の保健婦さん1人が子どもの義務教育が始まる前までずっと担当してくれるシステムということ。検診の度に同じ保健婦さんに会えて「大きくなったわねえ!」と一緒に成長を見守ってもらえるのも、ありがたいサポートの一つ。
なかなか外出もままならない新生児の時期、少しでも心配なことがあれば質問出来る場所がある、というだけで気持ちが少し楽になりました。
こんな感じでお家での赤ちゃんとの暮らしがはじまります。
最初の頃は黄疸が出かかっていたため、日中は直射日光を避けた窓辺でお昼寝するのが良いですよ、とBVCでアドバイスをもらいました。
新生児期を過ぎて落ち着いてくると、お家が一番ほっとする場所ということに気づきます。
骨や歯を形成するカルシウムの吸収を高めるのに役立つビタミンD。スウェーデンは日照時間も短いことから、二歳以下の子どもには毎日液体のビタミンDを規定量あげることが大切とされています。
体温調節が難しい赤ちゃんを温かく守ってくれる羊の毛皮。ベビーカーの中にも敷けてスウェーデンでは愛用されているアイテムです。
去年生まれた下の子はほとんど友人からまわしてもらったお古や、セカンドハンドで購入したものを利用しています。子どもの成長はあっという間なので、セカンドハンドを利用するのも一般的。