コラム from Sweden
北欧の暮らし
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。
サステナブルやリサイクルが注目されている最近では、ロピス/蚤の市やセカンドハンドショップ(セコハン)が大人気です。ロピスは屋外で行われることが多いので、冬にはあまり見かけませんが、セコハンは全国規模で運営されている店舗もあるなど、かなり充実しています。昔の服の方が今よりも質が高くお値段も手頃なため、特に若者の間では新品の服よりもセコハンで買う人が多いようです。プレゼントをセコハンで買う人も増え、リサイクルの中からいいものを見つけるのがちょっとしたトレンドにもなっています。
街中のあちこちで見かける「スタッズミッション/Stadsmission」は、恵まれない人々を助けるためにNPOとして1853年に設立されたセコハンです。このほかに「ミューロナ/Myrorna」は国際的なキリスト教教会Frälsningsarménが活動の一部として店舗を運営しています。どちらも再利用できる衣類や雑貨などを集め、その収益は人々を支援するための活動資金になります。
店頭で売られているものは、私たち一般市民の不要品です。家の中で使わないものや、小さくなってしまった子ども服など、捨ててしまう代わりにセコハンに持って行きます。いらないものを家に置かない主義の人が多いスウェーデンでは、まだまだ使える良品や、運がよければヴィンテージもセコハンで見つかります。こうして私たちの家の中も片付き、必要なものを格安で手に入れることができるという、魅力的な仕組みができあがっています。