コラム from Sweden
北欧の暮らし
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。
最近では1月から既に販売しているカフェもありますが、2月になるとカフェやケーキ屋さんに登場するのがセムラというお菓子。「どこのセムラが美味しい」と大手新聞社もランキングを発表し、何かとセムラで盛り上がる月です。
ホットミルクをかけて頂く“Hetvägg(ヘートヴェッグ)”は、伝統的なセムラの食べ方の一つ。諸説あるようですが、このHetväggはドイツ語の”heisse wecke(熱いくさび)”という単語からきているのだそう。スウェーデンのアドルフ・フレドリック王は1771年の2月12日の「太っちょ火曜日(セムラを食べる断食前40日にあたる火曜日のことをこう呼びます)」で、このHetväggの食べ過ぎで亡くなったと言われています。牡蠣・ロブスター・ザワークラウト・Hetväggを食べたあと、脳卒中と心臓発作を起こして倒れたのだとか。以降、Hetväggはスウェーデンから追放するべきだ、と言う声も上がったそうです。
せっかくなので、この時期にスウェーデンでセムラが食べられるカフェに入ったら「Hetväggで頂きたい」とお願いしてみましょう。お客さんの対応に忙しくなければ、温かいミルクを添えて、深いお皿でセムラをサーブしてくれるはず!