コラム from Sweden
北欧の暮らし

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。

第108回
旧市街ガムラスタンのクリスマスマーケット

アドヴェントの期間に至る所で開催されるクリスマスマーケット巡りは、クリスマスの楽しみの一つ。ガムラスタンのストールトリェット広場で毎年開催されるマーケットの起源は中世に遡ります。1837年に今の形に落ち着いてからは、未開催の年も数年ありましたが、毎年続いているのだそう。今はたくさんの旅行者も訪れますが、なによりストックホルムっ子が大好きなクリスマスマーケットの一つでもあります。
焼き立てのサクサクしたワッフルやソーセージ、イェムトランド地方の美味しいチーズ、ストックホルムから1200km北にある北極圏の村からはるばるやってくるサーミ族の夫婦が作り出す手仕事の品、トムテやオーナメントなどのクリスマスの飾り、子どもも大人も楽しいくじ引きの屋台など、40ほどの小さな出店が並びます。ここでは、質の高いスウェーデンのクラフトや食文化にまつわるものしか出店できません。くじ引き屋のおじいさんは50年、トムテ工房の方は80年代から毎年欠かさずこの場所で販売しており、何世代にも渡ってこの屋台に立つ人もいるのだそう。
寒くなってきたらホットワインで体を温めて、いろいろな屋台をまわり、ここでしか味わえないクリスマスの雰囲気をぜひ味わってみてはいかが。


Video:Akechi Naoko
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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

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明知直子
千葉大学教育学部卒業後、IDÈEにて家具販売とインテリアコーディネートに携わる。2007年にスウェーデン北極圏の街キルナへ留学。その後ストックホルムで写真を学び、現在はストックホルム郊外の群島アーキペラゴ在住。書籍や雑誌記事の執筆·撮影、日本とスウェーデンに関わるプロジェクトや企画のコーディネートを生業とする。