コラム from Sweden
北欧の暮らし

北欧の人々にご自宅を紹介していただくコラムの取材で、これまでに何軒ものインテリアを見てきました。その中でいつも楽しみにしているのが、それぞれのご家庭の壁の飾り方です。
飾り方に特にお手本はなく、各自が自分たちの好きなようにアレンジしています。リビングルームといった人の目につく場所にはお気に入りのアートを飾り、ホールや階段などの壁には家族写真や子どもが描いた絵をコラージュしている場合が多いようです。家族写真には両親や祖父母の時代に撮った古い写真もあり、それぞれの写真や絵をフレームに入れることで、インテリアとして機能します。

特に印象的だったのは、子どもが幼い時に描いた絵と成長してからの絵をコラージュしたインテリアです。フレームを統一することで一体感があり、画用紙に描かれた子どもの絵がアートになります。
家族の写真や作品はその家の歴史であり、訪ねてきた人たちにも親しんでもらえる空間です。その家だけの壁のインテリアは、家族の成長に合わせて少しずつ進化していきます。