「ミューシグ/mysig」とは、居心地のよい空間で気持ちが落ち着き、心からリラックスできることを表わすスウェーデン語の形容詞です。今回「あなたのミューシグ」をお聞きしたのは、ストックホルムを拠点に活躍するスウェーデンのイラストレーター、アネリー・オルソン/Anneli Ohlssonさんです。
アネリーさんは、ストックホルム市内から船で30分ほどの距離にある小さな群島フェーデルホルマナ(Fjäderholmarna)に、夏の間だけオープンするサマーショップを運営しています。水の都ストックホルムには船でいける群島がいくつかあり、夏になるとたくさんの人々で賑わいます。「群島にお店を持つことは最高の幸せで、ここで過ごす時間のひとつひとつがミューシグです」とアネリーさん。お客さまの喜ぶ顔を思い浮かべながら、お店をレトロな雰囲気にしたり、居心地のいい空間になるように工夫したり、お店まわりのデコレーションを考えます。
お店の外には大きなパラソルと椅子とテーブルが置かれ、ランチやフィーカを楽しみます。この場所はクリエイティブにもなれるので、イラストレーションなどの創作活動もここで行っているそうです。
アネリーさんがお店で売っているのは、オリジナルデザインのインテリア雑貨です。「Från A till Ö (AからÖまで)」という、70年代に放送されていた子ども向けTV番組のタイトルからイメージしたブランドで、自宅のキッチンや群島の景色など、暮らしの身近な風景や日々感じる思いからデザインを創り出しています。ウェブサイト https://franatillo.com/