コラム from Sweden
北欧の暮らし
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。
ストックホルムから車で西に2時間のところにある街エーレブローには、アドベントの週末日曜日に素敵なクリスマスマーケットが開催されます。
会場は古い木造家屋とgård(農場)からなる野外博物館Wadköping(ワドショーピン)。エーレブローで幼少期を過ごした作家Hjalmar Bergmanの小説に登場する架空の街の名前に由来しており、この建物の中にはミュージアムやギャラリー、カフェやレストラン、木工職人のアトリエなどもあるほか、古い家屋の一部はエーレブロー市民に実際に貸し出されていて(保育園もあるのだそう)、ツーリストだけでなく地元民からも愛される場所です。
Wadköpingの真ん中を走る道には、1600年代からの可愛らしい低い赤いお家が並んでいます。ここがクリスマスマーケットのメインストリート。道の両端のお店では、リースや小さなトムテたちが可愛らしく並ぶ屋台でお気に入りを見つけたり、ホットワインにジンジャークッキーなど、マーケットならではのクリスマスのものが楽しめます。
古い石畳が残る広場にある、屋根に芝が敷かれた建物は1500年台にエーレブロー中心地に建てられ移築されたもの(映像の54秒の広場に出てくる右側の建物です)で、後に国王になったカール9世や時の政治家などが宿泊したと言われており、文化的価値が高い建物として保護指定を受けています。
なんと言ってもここのクリスマスマーケットの素晴らしいところは、この可愛らしい街並み。広場や古民家、運河沿いの店などお散歩するだけでも楽しい!鶏が放し飼い(!)されていたり、子ども向けに人形劇などの様々なプログラムも準備されているんです。
狭い路地や納屋、石畳などの歴史のある場所で古き良きエレブローの街並みをお散歩しながら、子どもからお年寄りまでみんなが楽しめるここならではのクリスマスマーケットを味わいに、ぜひ皆さんも訪れてみてくださいね。