コラム from Sweden
北欧の暮らし

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。

第131回
スウェーデン街めぐり Winter編/ユッカスヤルビ

ICE HOTEL館内の氷で出来たシャンデリア。

みなさん、こんにちは。明知直子です。今回は、スウェーデン街めぐり Winter編として、スウェーデン各地の風景をご紹介します。
ユッカスヤルビはスウェーデンの北極圏にある小さな村です。北方民族のサーミ族との深い関わりがある場所として知られており、このエリアはもともとサーミ語でČohkkiras(集う場所)と呼ばれ、古くからサーミの人々のためのマーケットが開催されたり、社交の場として有名な場所でした。
現在の村の名前、ユッカスヤルビの「ヤルビ」はフィンランド語で「湖」。村はノルボッテン県内で最長のトルネ川のほとりにあり、その清流の氷を切り出して生まれるのが、あの有名な雪と氷で出来た「ICE HOTEL」です。毎年、世界中の様々なアーティストがホテルの部屋をデザインし、ダイナミックな氷の彫刻や幻想的な照明使いが魅力的。室温はマイナス5〜8度前後でベッドの上にはトナカイの毛皮が敷かれており、宿泊客は専用の暖かな寝袋の中で眠ります。人口数百人ほどの村ですが、冬の間はたくさんの旅行者が訪れ、また、クロスカントリーや犬ぞりなどのウィンタースポーツも盛んで、犬ぞり用の犬はなんと1000匹以上(!)いるのだそう。
 

村のメインストリート「マーケット通り」の水辺には、ラップランド地方で一番古いユッカスヤルビ教会が可愛らしく佇んでいます。独立した時計塔をくぐって木造の可愛らしい教会の中に入ると原色のカラフルな色で彩られた祭壇画が迎えてくれます。モチーフはサーミの人々にキリスト教を説いた司祭ラーシュ・レヴィ・レスタディウスで、彼の生涯の一部が描かれているのだそう。
教会の隣には、サーミの人々の文化を体験出来る施設「Nutti Sámi Siida」もあり、彼らの移動式の住居「コータ」や暮らしの道具、民族衣装などの展示の他、サーミの人々のピタパン「Gahkku」にトナカイの肉を乗せた簡単なランチやフィーカも楽しめます。
 


スウェーデン街めぐり Winter編/シグチューナ

クリスマスデコレーションされ賑わうStoragatan(ストーラガータン)。

シグチューナはスウェーデンに留学した当初に住んだこともあり、私にとって思い入れのある古く歴史のある街。遺跡やルーン文字の彫刻なども残されており、近年行われた考古学者による地質調査によると、街は970年代に作られたことが分かったそう。メインストリートのルートや近隣地域のレイアウトは、ヴァイキング時代からほとんど変わっていないらしく、スウェーデン最古の街と言われています。

街のメインストリートのStoragatan(ストーラガータン)はとても短く、20分もあれば歩けてしまう小じんまりとした通りですが、石畳にカラフルな外観の小さな家が並び、物語の中に迷い込んだような気分に。

街の至るところに可愛いポイントがあります。

アドベント(クリスマスまでの4週間)の日曜日には、ここでクリスマスマーケットも開かれ、昔ながらの可愛らしい屋台が並びます。1744年に建てられた町役場のある広場では聖歌隊のコーラスなど色々な催し物も開かれており、キャラメリゼしたアーモンドの香ばしく美味しそうな匂いが漂う中、マーケットの通りを歩けば、この街に縁のあるエルサ・ベスコウのお話「グリーンおばさん、ブラウンおばさん、グレデリンおばさん(Tant Grön, Tant Brun och Tant Gredelin)」に出てくるおばあちゃん達にも出会えるかも。ストックホルム中央駅から電車とバスを乗り継いでも50分ほどなので、この時期にぜひ遊びに行きたい場所ですね。


Movie: Akechi Naoko
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by Sweden House
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明知直子
千葉大学教育学部卒業後、IDÈEにて家具販売とインテリアコーディネートに携わる。2007年にスウェーデン北極圏の街キルナへ留学。その後ストックホルムで写真を学び、現在はストックホルム郊外の群島アーキペラゴ在住。書籍や雑誌記事の執筆·撮影、日本とスウェーデンに関わるプロジェクトや企画のコーディネートを生業とする。