コラム from Sweden
北欧の暮らし

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。

第127回
日本人とスウェーデン人の考え方の違い

ベジタリアンやヴィーガンに配慮した和洋折衷の持ち寄りビュッフェ

気候も人種も異なる日本とスウェーデン。どちらも自然が大好きで、約束の時間を守るなど、生活の基本となる考え方が似ており、親しみを感じる瞬間は少なくありません。ただ、日常のふとした事柄をきっかけに、考え方の違いに直面することがあります。

私が最も違うと感じるのは、スウェーデン人は一人ひとりの考え方や主張を尊重するのに対し、日本人は他人への配慮を重んじる傾向があることです。スウェーデン人と一緒にカフェで朝食を注文した時のこと。「あまり時間がないから簡単に注文しよう」と言ったにも関わらず、「私はオレンジジュースにスクランブルエッグ」「私はアップルジュースに半熟玉子」「私はコーヒーとトースト」と、誰もが異なるメニューを注文して、かえって時間がかかってしまったことがありました。

また、持ち寄りパーティなどで苦手な食材や料理があった場合、日本人なら、せっかく相手が作ってくれたから…と相手を慮りつつ、ちょっとした興味もあって少量試してみるのではないかと思いますが、スウェーデン人の場合、食に対してとても保守的かつ、自分の意思を尊重しますので、苦手な料理には手を付けない人がほとんどです。

数人で美術館に行った時も、待ち合わせ時間を決めて各自が好きなペースで鑑賞し、その後のフィーカでお互いの意見を交換します。

相手に合わせるのではなく、相手を尊重しながら自分のやりたいことを貫くスウェーデン流は、自分を抑える必要がなく、とても心地よく感じます。日本人は相手への気遣いから、訪ねる相手にお土産を持っていきますが、クリスマスやお誕生日以外にプレゼントをもらう習慣のないスウェーデン人にとっては、思いがけない嬉しい経験になるようです。

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

ブルセリド山本由香(デザインコンサルタント)
1998年からスウェーデンのストックホルムに暮らす。2002年に初の北欧デザイン情報サイト「スウェーデンスタイル・コム」を創設し、北欧デザインやライフスタイル情報を日本に紹介。現地デザイナーとのネットワークがあり、MUJIスウェーデンのプロジェクトに関わる等、日本と北欧の架け橋として活躍中。日本向けの北欧パターン事業Scandinavian Pattern Collectionの現地代理人を務める。
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