ストックホルムで最も美しい美術館といわれる「ティールスカギャラリー」にて、スウェーデンを代表するテキスタイルブランド、ヨブスの展覧会が2019年6月2日まで開催されています。※
ヨブスは自然をモチーフにした美しい花柄が人気です。この展覧会では、創業者であるヨブス姉妹の陶芸家時代からテキスタイル時代への移り変わりや、ヴィンテージのテキスタイルが数多く紹介されています。
ほとんどの展示品は個人所蔵品のため、これだけのヨブス作品を一度に見られるのは滅多にないチャンスです。姉のリスベット・ヨブスはストックホルムでアートを学んだあと、1931年に窯のある陶磁器の工房をオープンしました。当時、自身の窯を持つ女性はリスベットが初めてというパイオニアでした。やがて妹のゴッケンがアシスタントとして姉を助け、その後2人は公共施設の装飾も任されるようになりました。国際的な展示会にも出展し、1939年に行われたサンフランシスコとニューヨークの展示会では大成功を収めました。
第二次大戦の時代には物資不足となり、釉薬を手にいれるのが困難になったため、それまで陶磁器に描いていた花のモチーフを、テキスタイルデザインとして描くようになりました。テキスタイル制作のアドバイスをしてくれたのは、その時代にストックホルムの老舗デパートNKのテキスタイルを担当していたアストリッド・サンペです。
1944年にヨブス姉妹はダーラナの地にヨブス・ハンドプリント工房「Jobs Handtryck」を設立し、現在ではスウェーデンを代表するテキスタイルブランドとして多くの人々を魅了しています。 写真:インテリア展示品ティールスカギャラリー、ウェブサイト https://www.thielskagalleriet.se/en/※ヨブス姉妹展:2019年2月23日〜6月2日
【 正式名称: The Jobs Sisters – ceramics and textiles. A passion for prints and floral art 】