コラム from Sweden
北欧の暮らし

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。

第68回
ちょっと変わったストックホルム観光1:ゴーストツアー

どこの国や都市にも、古くからの言い伝えや歴史に残された謎があるものです。不可思議な事柄に惹かれるのは、スウェーデンでも例外ではありません。
近年、ストックホルムでは興味深い観光ツアーが数々企画され、中でも旧市街地の亡霊や幽霊がでると噂される場所を巡って歩く「Spökvandring(スポークヴァンドリング):ゴーストツアー」は人気があり、参加者も年を追うごとに増えて内容も充実してきました。7歳以上であれば、子ども2人につき一人の大人が付き添えばこのツアーに参加することができます。
旧市街地ガムラスタンの教会や細い路地に出没する謎の女性、大量殺人が行われた広場にまつわる奇妙な話、中世に蔓延した病気「ペスト」に関わった医者の話など、歴史に基づき何世紀にもわたって語り継がれてきた話をもとに、プロの俳優が迫真の演技で語ります。
秋も深まった夜に緊張感溢れる劇場スタイルのツアーは、最高の体験になりそうです!
また、怖いツアーの後に美味しい食事が付いたものもあり、ストックホルム以外の都市ではヨーテボリ、マルメで開催されています。さらに2019年からは、ストックホルムのセーデルマルム島でもゴーストツアーが始まるのだそう。
ミッドサマーやクリスマスなど大きな催しがないこの時期にスウェーデンを訪れる人には、ぜひお薦めしたい体験ツアーです。
YouTube
https://youtu.be/VmVO4JBxF2M
https://youtu.be/V-t5UK00E6M
申し込みはこちらからできます。
https://www.stockholmghostwalk.com/om-sgw/media/
俳優と一緒に回るツアー
https://www.upplevelse.com/spokvandring-middag
申し込みはこちらからできます。
https://www.historiskavingslag.se/?lang=enhttps://www.historiskavingslag.se/tider-och-datum?lang=en
個人ツアーもできるようです。
https://www.upplevelse.com/spokvandring-middag

Mårtengås(モーテンゴース)

11月11日は、カトリックの国の祝日「聖マルティヌスの日」です。プロテスタントの国スウェーデンでは、宗教改革を起こしたマルティン・ルターにちなみ「モーテン(マルティン)の日」とされ、マルティンの誕生日で祝前日にあたる11月10日に、ガチョウを食べてお祝いをすることから、「Mårtengås(モーテンゴース):モーテンのガチョウ」とも呼ばれています。
お祝いの起源には諸説あり、ローマ軍の兵士だったマルティンが、フランス中部の都市トゥールスの司教になることから逃れようとガチョウ小屋に隠れましたが、ガチョウが大騒ぎしたため見つかってしまい就任せざるを得ませんでした。その罰として、マルティンがガチョウを殺して食べたのが始まりだという説をはじめ、クリスマス前の断食直前のこの日にガチョウのご馳走をたらふく食べて楽しんだからという説もあります。
また一説には、税金のかわりに農産物を納めていた頃のスウェーデンでは、家畜を育てながら冬を越すことが大変だったため、納税の日にあたるこの日に、税としてガチョウを納めていたからだとの説もあります。中でも、古いルーン文字で書かれていたカレンダーのこの日に、ガチョウが一番繁殖する時期を示すマークが記されていたことが、モーテンゴースのお祝いの起源の最も有力な説だと言われています。
ガチョウを食べてお祝いをするモーテンゴースの習慣は1500年代から始まりましたが、1700年代にはガチョウの数が減ったため次第に薄れてゆき、今ではスコーネ地方にだけ残る行事となりました。
「Gåsmiddag(ゴースミッダーグ)」と呼ばれるこの日の伝統的な食事は、ガチョウの血で作るスパイスの効いた黒いスープが前菜で、メインはガチョウの肉料理、デザートにはアップルケーキが振る舞われます。
写真:ガチョウと子ども

ちょっと変わったストックホルム観光 2
Takvandring(タークヴァンドリング):ルーフトップツアー

観光が多様化している現在、スウェーデンでも新しいタイプの楽しみ方が増えています。ここ数年でぐんぐん人気が出てきた観光の一つに、屋根の上を歩いて歴史を学びながら街を眺めるという「Takvandring(タークヴァンドリング)」というツアーがあります。
このツアーは日本のテレビ番組でも紹介されたことがあるので、ご存知の方もいるかもしれません。屋根が続いているヨーロッパの建築だからこそできるとはいえ、とんでもない発想に驚き、そしてそれが実現するという柔軟性にも感心させられます。
夏季限定でバルーンに乗って街を展望するツアーは以前からありましたが、屋根の上から見るのとはまた違い、なにより自分の足で立って眺める景色は格別なものでしょう。強風や吹雪などの悪天候でない限り遂行されるので、紅葉が綺麗な秋や雪化粧した街の景色も見られます。
年齢制限はありませんが、身長145cm以上で体重は120kg以内の人に限られています。ただし高所恐怖症の人やお酒を飲んでいる人はお断りされるそうです。
ちょっと怖い気もしますが、一度は体験したいツアーですね!
写真:ルーフトップツアー
ルーフトップツアーが行われている場所
・ストックホルム
ガムラスタン(旧市街地)とRiddarholmen(リッダーホルメン)
その他の地方
・Uppsala(ウプサラ) *ウプサラではウプサラ城の屋根にも登れます!
・Sunsvall(スンツヴァル)
屋根の上はハードルが高いという方には、ストックホルムを展望できる他のスポットをお勧めします。
1) Stadshustornet ストックホルム市庁舎の塔
ノーベル晩餐会が行われる市庁舎にある高さ106mの塔。
現在は見学できませんが、5月1日~9月30日の間は見学できます。
5階まではエレベーターがありますが、そこから一番上までは365段の階段を登らなければならないので、体力に自信のない方はカクネストーネットがお勧めです。
2)Kaknästornen (カクネストーネット)高さ155mのTV、ラジオの電波塔。ストックホルムで最も高い34階建の建物で、展望台には眺めのいいカフェとレストランがあります。ルーフトップツアー HP(ストックホルム、ウプサラ、スンツヴァル)
https://takvandring.com/en/
https://www.upplevelse.com/takvandring
Youtube
https://youtu.be/4WY3zzlpy60
https://youtu.be/UOLWW8dD42o
https://www.upplevelse.com/vandra-pa-tak-i-uppsala
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by Sweden House
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見瀬理恵子(イラストレーター&フードアドバイサー)
ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)
大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。