コラム from Sweden
北欧の暮らし

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。

第150回
クリスマスの日々を楽しもう

こんにちは、明知直子です。
霜が降り本格的に寒い朝を迎えるのにも慣れてきて、一年で一番暗いと言われる11月を乗り越えると、みんなが待ち焦がれるクリスマスの季節がやってきます。

日本で暮らしていた時は、クリスマスイブに恋人や友人とプレゼントを送りあったりパーティーをするのが普通でしたが、北欧スウェーデンではクリスマスの日からカウントして4週前の日曜日を「ファーストアドヴェント」と呼び、この日から街も人々も本格的なクリスマスモードに入ります。クリスマスにちなんだいろいろなアクティビティをしたり雑貨を飾ったり、クリスマスを思う存分楽しみます。

クリスマスまでの週末ごとに4本あるキャンドルに一つずつ火を灯す「アドヴェントキャンドル」。市販のものもたくさんありますが、わが家は家にあるもので簡単に作ります。

必要なものは、透明な瓶とキャンドルと小枝。ジュースなどの空き瓶のラベルを剥がし、庭にある植物と水を入れて出来上がりです。合わせるキャンドルは昔ながらの製法で作られたものを選ぶと、雰囲気も素敵になります。形も綺麗な上に、静かに燃えてすすが出にくく、炎が美しいのも特徴の一つです。
何かと忙しい12月、ゆっくりと出来る日曜日にキャンドルに火を灯してホッと一息。日曜日ごとにクリスマスが近づいてくるのを感じられて、クリスマス間近の4番目のアドヴェントには、キャンドルの長さが階段のようになり、眺めているだけでワクワクします。


Movie: Akechi Naoko

そして、クリスマスへのカウントダウンで欠かせないのは「アドヴェントカレンダー」。1880年 代のドイツにて、クリスマスが待ち遠しくて仕方がない子どものために母親が24枚のクッキーを焼いて毎日楽しめる小さなプレゼントにしたのが始まりだそう。
スウェーデンでも、コーヒーや紅茶、チョコレートなど色々なアドヴェントカレンダーがありますが、わが家の自家製アドヴェントカレンダーは、飴やチョコレートなどのお菓子や小さなおもちゃを入れつつ、クリスマスのアクティビティをメインで作ります。「クリスマスのパンを焼こう」「ツリーを選びに行こう」といったトムテからのメッセージカード付きで24個。一日一つしか開けられないので、クリスマスまで毎日ささやかな楽しみが味わえて、子どもには本当に楽しいイベントです。
 

スウェーデンの12月はミッドサマーのある6月と並んで多忙な月です。何かと用事が入る月ですが、せっかくなので、この12ヶ月を振り返りつつ、最高に楽しいクリスマスで一年を締めくくりたいですね!

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

スウェーデンハウス公式サイト

明知直子
千葉大学教育学部卒業後、IDÈEにて家具販売とインテリアコーディネートに携わる。2007年にスウェーデン北極圏の街キルナへ留学。その後ストックホルムで写真を学び、現在はストックホルム郊外の群島アーキペラゴ在住。書籍や雑誌記事の執筆·撮影、日本とスウェーデンに関わるプロジェクトや企画のコーディネートを生業とする。
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