コラム from Sweden
北欧の暮らし
ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。
北欧の人々にご自宅を紹介していただくコラム、今回はフィンランド西海岸ヴァーサ/Vaasaの一軒家に暮らすソフィー・スタファンス・リューツさんです。
ここはスウェーデン王家のヴァーサ家にちなんで名付けられた地域で、スウェーデン語とフィンランドが公用語です。1年のうち半分は雪が積もり、そろそろ冬の準備が必要な季節になりました。ご主人のダニーさんと10歳から13歳の3人のお子さんのいる子育て真っ最中のソフィーさんの家には広い庭があり、ヴァーサ郊外の森の近くに建っています。1989年に建築家が設計したマンサードハウスと呼ばれる木造の家で、ソフィーさんたちは2015年に購入しました。
マンサードハウスは屋根面が2段になっていて、赤い屋根とイエローベージュの外壁はオリジナルの色合いです。屋根裏部屋は天井を高くして広い空間を確保できるスタイルなので、その2階部分をほぼ子ども部屋にしています。庭には北欧でよく見かける木がたくさんあり、リンゴの木が 3 本、プラムの木が 2 本、アスペン、オーク、カエデ、シナノキやスグリ、グーズベリー、ラズベリーといったベリーもたくさん実ります。庭の世話は自分たちでしているので、収穫の時期である秋はとても忙しくなります。
2015年に家を購入した時、家具をダーク系の北欧家具で揃えたいと思っていたソフィーさんは、内装の壁をすべて白く塗りました。暗い冬が長く続く地域では、室内を明るく見せることは精神衛生上とても重要です。また、できるだけ長く使える良質な家具を手に入れようと決めていました。好きなブランドはイッタラ、ヤコブセン、コスキネン、ボーコンセプト、ハウスドクター、イケアといった北欧の定番ブランドで、家具やインテリアを自分たちの好みで組み合わせています。
特に照明にはこだわりがあり、家にはさまざまな種類の照明があります。最近気に入っているのは、アンティークのカメラの三脚とフランスの漁船の古いヘッドランプを使って夫が自作した照明です。
ほかにも、長年愛用している50年代のアンティークである黒革のツインチェアや、 スウェーデンのお城で200年前に使われていたラグなど、親世代から受け継いだ家具もあり、長い間家族たちに愛され続けています。長い冬の間はインテリアにフォーカスし、家具の位置をあれこれ変えたりしています。そうして自分たちなりに組み合わせたインテリアに囲まれた暮らしを満喫しています。