コラム from Sweden
北欧の暮らし

ハウスメーカー【スウェーデンハウス】がお届けする、
時季折々の北欧のコラム。

第83回
アウトドアフィーカの楽しみ方

今回のフィーカタイムは、西スウェーデンのヴァルムランド州の小さな街に3人のお子さんとご主人と暮らすマリーン・サンドブロム・エーク(Marléne Sandblom Ek)さんです。庭のある一軒家に暮らすマリーンさんに、屋外で楽しむ冬と夏のフィーカを紹介していただきました。
コロナ禍でのフィーカは、アウトドアで楽しむのが主流になっているのだそうです。冬の晴れた日、マリーンさん一家は近くの湖にホットチョコレートとサンドイッチを持ってアウトドアフィーカに出かけました。子どもたちのお楽しみは焼きマシュマロ。アウトドアフィーカではおなじみのスイーツです。


今年の夏には、桜の木のある自宅でガーデンフィーカを楽しみました。フィーカに使うコーヒーカップは蚤の市で見つけたレトロがお気に入り。花や野菜を育てるのが得意な友人はいつもフィーカのお土産にブーケを持ってきてくれます。フィーカの焼き菓子は手作りです。アレルギーのある子どものため、カルダモンやバニラの香るグルテンフリーのアーモンドマフィンを焼いたり、子どもたちが大好きなバナナケーキを焼いたり。キッチンにはいつもたくさんのバナナがあり、少し黒くなったバナナは甘くなってケーキ作りに最適です。子どもたちが集まるフィーカタイムはいつも賑やかで、たくさんの焼き菓子を用意します。子どもたちが好きなココアクッキーやジャムクッキーは買ってきたりいただいたり。お天気のいい日に集まるガーデンフィーカは幸せなひとときです。
Marléne Sandblom Ek WEBサイト

Mysig/あなたのミューシグを教えて下さい


ミューシグ/mysigとは、居心地のよい空間で気持ちが落ち着き、心からリラックスできることを表わすスウェーデン語の形容詞です。今回「あなたのミューシグ」をお聞きしたのは、マリーン・サンドブロム・エーク(Marléne Sandblom Ek)さんです。
マリーンさんは、西スウェーデンのヴァルムランド州にある小さな街で、家族と一軒家に暮らしています。家の窓から見える湖の向こうには、ニルスの不思議な旅の作者であるセルマ・ラーゲルレーフが昔住んでいた大きな家があるそうです。広い庭と黄色い外壁のかわいらしい家には、マリーンさんにとってのミューシグなシーンがあちこちにあります。
蚤の市を物色するのが大好きなマリーンさんは、古い学校の壁に貼られていた植物のポスターを見つけ、キッチンの壁に飾っています。棚の上にある地球儀の照明は、お母さんが幼い時に使っていたもので、キッチンにやさしい光を与えてくれます。棚のとなりは愛猫トゥッセの食事スペース。トゥッセのために、人気のアニメキャラクターの小さなポスターを飾っています。
キッチンのドアの色はスプリンググリーンで、壁はバニライエロー。キッチンは家族と過ごす大切な場所で、古いものと新しいものをミックスしたインテリアにしています。特に夫の祖母から譲り受けたキッチンソファは快適で、ここで過ごす時間は格別にミューシグです。雪深い今の季節は、窓辺の照明やキャンドルライトを1日中灯したり、窓辺やダイニングテーブルに植物を飾り、心地よい雰囲気を作ります。アームチェアにゆったりとすわり、お茶を飲みながらくつろぐのも、マリーンさんにとってのミューシグなひとときです。


北欧インテリアフェアFormexのトレンドカラー


毎年1月と8月にストックホルムで開催される北欧インテリアフェアFormexですが、2021年1月のフェアはついに中止となりました。私たちはこの困難な時代にどこに向かうべきなのか、不安の消えない時代を迎えています。しかし、こんな時代だからこそ、美しいインテリアは私たちに希望を与えてくれます。イベントは中止になりましたが、毎回提案されるトレンドカラーは発表され、人々を穏やかにしてくれる落ち着いた色合いが提案されています。
今回提案された3つのトレンドテーマとカラーの組み合わせをご紹介します。ひとつめのテーマは「サイエンス」。ステイホームとなり、人々は家にいる時間が増えました。そこで見直されたのが、どこの家にもある本棚です。情報が混沌とする時代の真実はインターネットではなく書籍に書かれており、アナログな本は知識の宝庫だととらえました。そこで、改めて本棚に思いを寄せることをイメージし、懐かしくて温かみのあるベージュ系の色合いが提案されました。
ふたつめのテーマは「ピュア」。ヨガやマインドフルネスなど、精神的に落ち着いた状態が求められ、日々の慌ただしいソーシャルメディアから一歩身を引いて気持ちを穏やかに保つ、心の落ち着く淡い色合いが提案されました。


3つめのテーマは「アモルファス」。アモルファスは化学的用語で、結晶のような遠隔秩序を持たない固体を意味します。旅行が難しくなった今、私たちは身の回りに目が向くようになり、自分が過ごす場所を快適にしようとしています。そしてアナログとデジタルなど、相対するもの同士のバランスも求められています。そんな新しい時代で最も大切なのは心身ともに健康であることです。落ち着いた中にも未来志向も持ち合わせた、ちょっとワクワクする色合いが提案されました。

いずれも、この困難な世の中を一緒に乗り越えようと励ましてくれるような、やさしさの感じられるトレンドカラーです。私たちは希望を捨てず、力を合わせて一緒にこの時代を乗り越えていきたいものです。
Formex Trends SS21

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by Sweden House
人と環境にやさしい住まい「スウェーデンハウス」。高い住宅性能を備えているからこそ叶えられる、快適で豊かな暮らしをご提供しています。

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山本由香
ライター:山本由香(デザインコンサルタント)
1998年からスウェーデンのストックホルムに暮らす。2005年に「北欧スウェーデンの幸せになるデザイン」の出版を機に、ストックホルムにてswedenstyle社を起業。執筆や日瑞企業のコーディネートをはじめ、スウェーデンデザイン、文化を日本にソーシャルメディア等を使い広く発信中。